読書日記

  考えのちがう人を馬鹿にしない

 『わが息子よ、君はどう生きるか』(チェスターフィールド)より、
 人間は、それぞれ自分の考えに従って行動するものだ(またそうあってほしい)。
 それを自分と全く同じ考えでなければいけないなどと思うのは、自分と体型も大きさも同じでなくてはいけないと言うのと同じくらい、傲慢なことだ。

 だから、自分の考えとちがうからといって人を馬鹿にするのはおかしいし、自分の信じていることとちがうからといって、異教徒扱いして迫害するのはおかしい。
 人間は、自分が考えるようにしか考えられないし、信じるようにしか信じられない生き物なのだ。
 人間は、人それぞれにちがった考えをもち、自分の考えに従って行動している。
 ごく当たり前のことですが、自分とちがう考えだからや、自分の思うようにしないからと、人に悪感情を抱いてしまうことがあるのではないでしょうか。

 自分と考えがちがっても、人を馬鹿にしたりせず、「人は人(でいい)」「違っていていい」と考えられるといいのでしょう。
 自分の思うように行動しなくても、イライラしたり怒ったりせず、「この人にはこの人の□□(考え方/やり方/生き方など)がある」と相手を尊重できるようになれるといいのではないでしょうか。

 ところで、自分は本当に自分の考えに従って生きているでしょうか。
 自分らしく生きられるようになり、「自分は自分(でいい)」と思えるようになることが、人に対しても「人は人(でいい)」と思えるようになるためには大事なのではないかと思います。

人は人で ハオハオ  自分は自分で 好好

 自分を尊重して自分を大切にできるようになることと、人を尊重して人を大切にできるようになることが、人間としての成長であり、幸せに暮らせるようになるための鍵ではないかと思います。



   

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