読書日記

  「もっと、もっと」をやめてみませんか

 PHP8月号の特集は『時間に流される人、大切にできる人』。
 玉村豊男さん(エッセイスト・画家)は、
 若い頃は、なんでもやればいい。仕事も恋も人間関係も、どんどん経験して広げてチャレンジすればいい。
 けれど、五十の声を聞いたら、そろそろ「これだ」という自分のライフスタイルを決めることをおすすめします。気に入ったものに囲まれ、好きなことだけをやって満足できるような暮らしです。人との競争や「もっと、もっと」の欲望に振り回されることなくね。
 そんな暮らし方が見つかれば、少々お金がなくても、残りの人生、楽しく暮らせるんじゃないでしょうか。
 時間の使い方を大きく変える時期、イコール、ライフスタイルを変える時期が、人生の中にあったほうがいいのかもしれません。
 若い頃と、ある程度歳をとってからでは、いろんなことが変わってくるでしょう。
 体力、経済力、人間関係、好み、人生観、・・・。
 その時の自分に合った、自分が幸せに暮らしやすい生き方に変えていけたらいいのでしょう。

 若い頃には、やりたいことをたくさんやり、いろんな経験ができると良さそうです。
 でも、自分なりの価値観が固まってきたら、多くのことをやるよりも、本当に好きなこと・幸せを感じられることを充分に楽しめたほうがいいのではないでしょうか。

 そのためには、何かをあきらめることが必要なのかもしれません。例えば、出世競争、収入増加、広い人づきあいなど。そうすることで生まれた余裕(時間やエネルギーやお金など)を自分が大切にしたいものにもっと費やせたらいいのでしょう。

 ある程度歳をとると、人生を逆算できるというメリットがあります。
 たとえば、このくらいのお金があれば老後もなんとかなりそうだから、もう少し使ってもいい(収入が減ってもいい)と考えられる人がいるでしょう。そうすれば、若い頃のように将来への不安から無理をしなくてもいいはずです。

 人生の転機としては「定年」がありますが、その前に自分のライフスタイルを決められるといいのでしょう。
 むしろ、もっと若い頃から自分なりのライフスタイルを確立できたら、もっと幸せなのではないでしょうか。



   

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