読書日記

  つらい気持ちをためこまない

 PHP3月号の特集は『「もうイヤ!」と思ったときの、気持ちの切り替え方』。
 玄侑宗久さん(僧侶・作家)は、
 落ち込んでいるとき、人はそのことにさまざまな感情をからめて、ますます深みにはまっていってしまいます。
 つまり、事実を必要以上に巨大化させ、しんどさを増しているのです。
 そして「どん底まで落ちてしまった。もうだめだ」と思う。
 でも、今がどん底だという感情は自分がつくったものです。
 事実は受け容れるしかありませんが、つらい気持ちをためこんではいけない。
 気持ちが落ち込んでいると、不幸になる考え方をしやすくなります。
 落ち込んだ原因に関する様々なことを悪く考え、そのたびに悪感情を募らせてしまいます。
 その結果ますます落ち込んでしまうことになりがちです。

 悩みは考えれば考えるほど、自分の頭の中で大きい問題になってしまいます。悪く考えれば考えるほど、状況が悪化したように思えてきて、余計につらくなります。
 さらに「どん底だ」などと最悪な状況だと思い込み、「もうだめだ」などとあきらめたり絶望したりしてしまうことにもなりかねません。

 問題を巨大化し、状況を悪化し、つらい気持ちをためこんでしまう一番の原因は、自分(の考え)にあるのです。

 「現実は現実」として受け容れることができれば、少しは心を落ちつけることができるでしょう。
 「今こんな気持ちになるのはしかたがない」と自分の悪感情も受け容れることができれば、少しはラクになれるでしょう。
 「こんなふうに考えてしまうのも今は無理もない」と自分の悪い考えも受け容れることができれば、少しは冷静になれるでしょう。
 その上で、今の自分にできることを考えられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

気持ちの切り替え方

ホームページ