読書日記

  いっさいをあるがままにみとめ、生かす

 『人間としての成功』(松下幸之助)より、
 いかなるもの、いかなる人といえども、一人一物としてこれを否定し、排除せずに、いっさいのものをあるがままにみとめ、容認することが何よりも大切なのです。

 次に大事なことは、そのあるがままにみとめたいっさいのものを、こんどはどのように適切に処置、処遇して、ともどもに生かしていくかということです。

 つまりそういう広い心、素直な態度をもって諸事万般にあたっていくことが、お互い人間として基本的に望まれることだと思うのです。
 いっさいのもの(事・人・物)をあるがままにみとめるとは、まずは現実として受け入れることではないかと思います。
 そういうものが現実に存在することは否定できないのです。そのほとんどはなくすことも変えることもできないでしょう。

 現実のものとして、自分はどのように対処していくかを考えることができるといいのでしょう。
 その上で、そのもの(事・人・物)を何らか(自分のため/相手のため/世のためなど)に生かすことができればいいのではないでしょうか。
 そのためには、まずそのものに関心をもち、知ることからでしょう。そのもののいい所を知り、それを生かす方法が見つかればいいのでしょう。

 この世に価値のないもの・無駄なものは一つもないのかもしれません。
 この世にあるもの(事・人・物)には何かしら価値があり、何かしら生かせる方法があるのではないでしょうか。

 いろんなものに価値を見いだし、それを大切にして、自分も含めて誰かの幸せのために少しでも生かせるになれたらいいのでしょう。
 それは、すべてを愛するということなのかもしれません。
 そういう生き方ができるようになれたら、幸せになれるのではないでしょうか。



   

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