読書日記

  現実を直視する

 PHP12月号の特集は『明日はいい日に!“前向き”になれるヒント』。
 和田竜さん(作家)は、
 僕の前向きになるためのヒントなのだが、「そんなことかよ」とお思いになるかも知れないが、「現実を直視する」ということである。

 僕は、落ち込むのには、必ず理由があると思っている。それを直視するのが余りに辛いので、無意識のうちに直視するのを止め、「後ろ向きになる」という気分だけが心に滓(おり)のように溜まっていくのではないかと考えている。
 裏を返せば、その理由を突き止めて、解決しさえすれば、「前向き」に方向を転換できることにはずだ。
 いや、理由を把握するだけでも随分と心の持ち様は変わってくる。
 現実を直視できないのは、辛い現実を認めたくないからかもしれません。
 現実をただ嘆いているのも、そうであってほしくない、信じられない、認められない、許せないのような思いに心が支配されているのだと思います。
 でも、現実に目をそむけていては、何も変わらないでしょう。(実際には、時がなんとかしてくれるのでしょうが)

 現実を直視し、現実を受け入れることが第一歩だと思います。
 「こういうこともある」と思えるだけでも、少しは心が落ちつくでしょう。
 その上で、変えられることは変える努力をし、変えられないことは「しかたがない」と受け入れて他のことに目を向けることができればいいのです。

 現実問題の解決を目指すことで、現実問題が解決すれば、それがベストでしょう。
 それ以前に、前向きな気もちになれたり、希望がもてるような行動に結びついたり、望ましい方向に現実が動き出せば、悩み苦しむことは解消の方向に向かうでしょう。

 問題が解決しなくても、心の問題の解消を目指すことで、苦しみ(心の問題)を軽くすることができます。ある程度心がいい状態になれば、現実問題は放っておいてもいいかもしれません。問題化しなければ、問題解決に費やす時間とパワーを自分が幸せになるために使うことができます。
 また、悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らすことはできると思います。

 前向きに現実問題の解決を目指すか、現実問題はそのままで幸せに暮らすことを目指すか、いずれにしても現実を直視し、まずは現実を受け入れることが大事なのだと思います。



   

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