読書日記

  三日我慢する

 『魅力ある知性をつくる24の方法』(林望)より、
 すごく嫌なことがあったときは、僕は三日我慢するんです。
 最初の日は食事ものどを通らないほど不愉快だ。
 極力そのことを思い抱かないようにしながら、とにかく一晩寝る。
 もうちょっとこの悩み、嫌な感じは薄くなるぞ、と心に念じながら。

 そして、もう一回寝て、三日目になると、嫌だなあ、という思いはあっても、もはや「過去のこと」になっているんです。
 時には嫌なこともあり、ついつい思い出しては悪い気分になってしまうことがあります。
 そんなとき、人が悪い、自分が悪い、運が悪いなどと考えると、ますます悪感情が強くなり、自分の頭の中で問題が大きくなってしまいます。
 緊急性がない問題だとしたら、「あとで考えよう」「(一度寝てから)明(後)日考え直そう」などと考えられるといいのでしょう。

 「このことを今(悪感情が強いときに)考えるのはやめよう」「こんなことを考えるよりいいことを始めよう」などと、切り替えられるといいでしょう。
 一つの事が頭から離れないときには、「今だけは(××はよそう/○○しよう)」と今を大切にするように心がけられるといいでしょう。

 悪感情が強いときには、悪い考えをしやすく、それが悪い行動に結びつくと現実問題を大きくしてしまいます。
 心が落ちついたときに考えれば、いい考えがしやすいのです。落ちついて考えれば「小さいこと」だと考えられることも多いと思います。

 心を落ちつける方法はいろいろありますが、特に有効なのは寝ることだと思います。一晩寝れば、心は相当に落ち着きます。二晩寝れば、もっと落ちつくのでしょう。
 不愉快なことを三日我慢するように心がけることができるようになれば、悩みや問題を小さく・少なくできるようになれるでしょう。



   

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