読書日記

  誰もが必要な人間

 PHP4月号の特集は『「あなた」は「あなた」のままでいい――自分を大切にできる人』。
 川上健一さん(作家)は、
 私たちはともに生きている。
 一人一人が違っているのが人間で、その誰もが誰かにとっては必要な人間。
 歳を重ねればそのことがはっきりと分かるようになる。

 だからいつでも、どんな時でも、私は私のままで、そしてあなたはあなたのままでいいのだ、ということも。
 人は一人では生きていけません。
 人間は助け合って生きる動物です。
 誰もが必要な人間なのです。
 ただし、若いうちはそれがわからないのかもしれません。

あなたは世界でひとりだけ とっても貴重な人なんだよ

 自分は生きている価値がない、自分は必要がないなどと思ってしまう人は、「○○でなければいけない」という何か思い込みがあるのではないでしょうか。
 今の自分のままでいいのです。それでも生きる価値はあるし、必要な人間なのです。

 私は、生きる目的の一つとして「幸せを感じるため」と考えています。
 ですから、幸せを感じられる可能性がある人(つまり、生きているすべての人)は、生きる価値があるのです。
 また、「必要のない人間」なんて決める権利は誰にもないと思います。そんなことを言う傲慢な人がいたとしても、相手にしないほうがいいでしょう。もちろん、自分で「自分は必要のない人間」と決める傲慢な考えは無視すればいいのです。

 人間は助け合う動物ですが、一人一人別々に生きています。
 「人は人でいい自分は自分でいい」と思えるようになれたらいいのではないでしょうか。
 そのためには、まず、「そのままの自分でもいい(少しずつ自分を変える努力をするのもいい)」と思えるようになることかもしれません。
 そして、自分とって世界でいちばん大切な自分を大切にできるようになれたら、なおいいでしょう。



   

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