読書日記
目先の利益? 先行投資?
『決断力』(羽生善治)より、
勝負に勝つことは、企業でいえば目先の利益である。
目先も大事だが、先行投資的な研究もしなければならない。
長く将棋を続けていくには、目先の勝負以外のところで何かしなければならないのだ。
目の前の課題で一つ一つ成果をあげていくことは大事でしょう。
うまくいけばうれしいし、やる気や興味も高まり、好循環につながりやすいでしょう。
目の前のことをおろそかにしていては、将来にもつながらないのではないでしょうか。
ただし、目先のことだけに追われてばかりでは、大きな進展は難しいのでしょう。
先行投資的な勉強や研究開発や交際などもできたほうがいいのかもしれません。
第一のポイントは、自分が何を目指しているかという将来の目標や、何を目的としているかという人生の目的がはっきりしているかどうかだと思います。
そして、今やっていることが自分の目標や目的につながることだと思えているかどうかではないかと思います。
そう思えないとしたら、「将来のため」に何かしたほうがいいのではないでしょうか。
「今の幸せのため」は目先の利益、「将来の幸せのため」は先行投資と考えられます。
「将来のため」に「今」を犠牲にするのはよくないと思います。
でも、夢や目標をもって生きたほうがいいとも思います。そして、それは今を幸せに生きるための方法でもあると考えています。夢や目標を愉しんで生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。
また、幸せになる能力を向上させるために特別な(先行投資的な)修行をする必要もないと思います。自分の生活の中で幸せになる工夫を重ねていくことで、自ずと幸せになる能力も向上し、それにつれて幸せに暮らせるようになっていけるのだと思います。
人生には限りがありますが、そんなに短いものではないと思います。
将来の幸せを目指しつつ、あせることなく、今を大切にして、少しずつ幸せになっていけたらいいのではないでしょうか。