読書日記

  楽天主義を自由に選ぶ

 『オプティミストはなぜ成功するか』(マーティン・セリグマン)より、
 楽観主義を身につければ、必要な時だけそれを使うことができるのだ。
 悲観的な考えに反論しないほうを選んでもいい。
 つまり選択の幅が広がったのだ。

 楽天主義を学ぶことによって価値観や判断が損なわれることはなく、自分の定めた目標を達成するのにつごうのよい道具を自由に選べるようになるのだ。
 自分の考えは最初に思いついた一つだけではありません。
 いくつかの考えを思いつけば、その中から自由に選んでいいのです。
 悲観的な考え、現実的な考え、楽観的な考え、・・・思いつく考えが増えれば、それだけ選択の幅が広がり、よりよい選択の可能性が高くなるのではないでしょうか。

 人の考えは、その時の自分の感情や調子や相手や状況などによって変わるものです。
 悪感情が強い時、心身の調子が悪い時、イヤな相手の時、焦った時などには、悪い考えをしがちです。
 つい悪い考えをしてしまっても、それに気づいて考え直すことも可能です。
 たとえば、自分の悲観的な考えに反論することで却下することもできます。
 悲観的に(現実的に)考えたほうがいいと判断した場合には、その考えを利用してもいいのでしょう。

 何を基準に自分の考えを選ぶかは、それぞれのその時々の判断でいいのだと思います。今の自分にとって好ましい考えを選ぶことができたらいいのでしょう。
 たとえば、つらい自分を助けるためには?、自分を強くするためには?、まわりの人を大切にするためには?、やりたいことをやるためには?、自分を幸せにするためには?、・・・本当に自分を大切にするためには、どの考えを選択したらいいのかを考えられるといいのだと思います。

 今までの自分の考え方(の習慣)が偏っていると思う人は、新たな考え方を身につけていくことで、選択の幅を広げ、少しずつ心を自由にしていけたらいいのではないでしょうか。



   

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