読書日記
失敗は人生の免疫
『プロ論』(B-ing編集部[編])より、
中島義道さん(電気通信大学教授)は、
失敗経験は、人生の免疫となるのです。
失敗したときは、ごまかしたり、なぐさめたりせず、徹底的に失敗を味わい尽くしてください。
どう悪かったのか、何が問題だったのか徹底して自問する。
そんなふうに悶々と苦しみ続ければ、自分の弱点が分かります。
その弱点に気づいたら、今度はそれを伸ばすことです。
弱点は裏を返せばあなたの最大の長所なんです。
過酷かもしれませんが、自らを見つめることが才能を伸ばす一番のヒントなのです。
病気の経験が、免疫をつくり、同じ病気に強くなる仕組みが、私たちの身体にはあります。
同様に、不幸な経験を心の免疫力にできたらいいのではないでしょうか。
失敗の経験はつらいものですが、そこから何かを学び、いい経験として、その後の人生に活かしていければいいのでしょう。
自分の弱点に気づき、そこを時間をかけて伸ばしていければ、なおいいのでしょう。
自分の弱点に気づいた時に、自分を責めたり、ダメだと思ったり、落ち込んだりするのは、自分のためによくないでしょう。
自分に弱点があることは受け入れ、「(今は/ここは)そのままでいいよ」と考えられるといいでしょう。
失敗の経験がない人が、一度の失敗で人生を挫折してしまうことがあります。
失敗の経験がある人は、そのつらさに耐える力も、立ち直る力もあるのだと思います。
失敗を恐れてばかりで何もしなければ、何も得られません。
チャレンジすれば、できることがたくさんあるはずです。
たとえ失敗したとしても、何かを学び、強くなれるのです。
「失敗は人生の免疫」と考えられるようになれるといいのではないでしょうか。