読書日記
何を捨てられるか
『プロ論』(B-ing編集部[編])より、
糸井重里さん(コピーライター)は、
もし今の時点で迷ったり悩んだりしているのなら、何が欲しいのかではなく、何を捨てられるのかを考えてみるといいと思います。
捨てられるものの順番をじっくり考えるんです。
何を捨てられるかは、実は幸福感の基準だったりするからです。
「何か欲しいか?」と考えるのは、今自分がもっていない幸せを探す方法でしょう。
「何を捨てられるか?」を考えていくと、「何が捨てられないか」がわかり、その中に自分がもっている幸せが見つかるのではないでしょうか。
たとえば、今の生活の中でやっていることの中でやらなくてもいいことを消していけば、やらなくてはならないこととどうしてもやりたいことが残るでしょう。
そのやりたいことがやれる幸せを感じられるようになれたらいいのでしょう。
“捨てられるものの順番”を逆から見れば、“捨てられないものの順番”になります。
「これだけは捨てられない」というものを大切にすることが幸せにつながるのだと思います。
捨てられるものは捨て、その分空いた余裕(時間・お金・空間・エネルギーなど)を大切にしたいものに使えればいいのではないでしょうか。(時間をかける贅沢なんていうのもあるでしょう)
そのためには、何かをあきらめる必要があるのかもしれません。それは“捨てられるものの順番”からわかるでしょう。
今自分がもっていない幸せを求めるのも幸せになる方法ですが、自分がすでにもっている幸せに気づき、その幸せを感じて生活できるようになることのほうが確実な幸せになる方法なのではないでしょうか。