読書日記

  少数派のものを探す

 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』(高橋龍太郎)より、
 何か楽しめるものが見つからない人にとって大事なことは、みんながやっていない少数派のもの、忘れてしまっていたけど小さいころになじんだ気のするものを探すことです。

 でもこれは、趣味だけの話ではなくて、生き方を楽しもうとするときにも、じつは大事なことなんです。
 今の生活の中に楽しめるものが(少)ないという人は、いろいろと探してみるといいのでしょう。
 探すときに目につきやすい情報は、流行のもの、みんながやっているものが多いのではないでしょうか。
 他の人が楽しめるからと言って、自分が楽しめるとは限りません。楽しめるものが少ない人は、他人とは違う価値観をもっているからかもしれません。
 自分が心から楽しめるものを見つけることが大事でしょう。

 そのヒントの一つが、“小さいころになじんだ気のするもの”なのでしょう。
 自分が子どものころに楽しめたもの、もしくは、子どものころにはやりたくてもできなかったものが、何かないでしょうか。
 「自分はあのころどんなことをしていただろうか?」などと、年齢を追って思い返してみるのもよさそうです。

 いずれにしても、他人や情報に左右されない、自分の楽しみをもつことが大切なのだと思います。
 そういう意味では、みんながやっていない少数派のもののほうがいいのかもしれません。
 少数派を選ぶということは、はじめから他人と比べない、自分は自分の楽しみを楽しむ、と宣言しているのと同じだと思います。
 また、少数派なら、その道のエキスパートになりやすいということもあるかもしれません。

 少数派を選ぶ、人のやらないものを選ぶ、他人を気にせず自分の道を行く、というようなことは、人生を楽しもうとするときにも、いい選択基準になるのではないでしょうか。
 幸せになるためには、人に左右されない自分の幸せ・生き方を選ぶことが大切なのだと思います。



   

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しなくてもいいこと』高橋龍太郎

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