読書日記

  心の傷を乗り越えた人

 『やさしい人 どんな心の持ち主か』(加藤諦三)より、
 やさしい人は、心の傷を乗り越えた人たちなのである。

 やさしい人も、傷ついたときには同じように辛い。
 いや、やさしい人に成長した人のほうが、いろいろなことは辛かったかもしれない。

 いずれにしろ、やさしい人になれた人は、心の傷を乗り越えた。
 そして、やさしい人になった。
 心が傷ついた経験がある人は、人の心の痛みを理解しやすいでしょう。
 ただし、心の傷が癒えていない人や、心の傷痕にとらわれて立ち直れていない人は、人の心の痛みを察するやさしさは持てないのではないでしょうか。

 心の傷もたいていは時がたてば自然に治るのでしょうが、心の傷を乗り越えて、より早く立ち直るためには「いい経験」と考えられるように心がけたほうがいいでしょう。
 また、不幸を幸せに変えることができると、なおいいでしょう。

 心の傷を乗り越えるためには、辛さに耐え、問題に立ち向かう必要があります。
 その経験が、自分を強くするのだと思います。
 本当のやさしさには強さが必要です。やさしい気持ちだけでは、やさしい行為を実践することは難しいでしょう。
 心の傷を乗り越えた人は、やさしさと強さを身につけることができるのだと思います。

♪ 人は悲しみが多いほど 人にはやさしくできるのだから(「贈る言葉」より)



   

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やさしい人』加藤諦三

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