読書日記

  自分に満足する

 『やさしい人 どんな心の持ち主か』(加藤諦三)より、
 心が満たされていれば、やさくなれる。
 不満な人は、相手の気持ちをくみとる心理的なゆとりはない。

 人は成功するから満足するのではない。幸せと感じるから満足するのである。そして、満足するからやさしくなれる。

 自分に満足するということは、「自分が今ここにいること」に満足しているということである。
 今の自分のあり方を「これでいい」と思っている人である。
 「今ここにいること」を楽しいと感じる。
 その体験を積み重ねていくことで、「実際の自分に満足する」ようになる。
 自分が不幸な人は、人にやさしくする心のゆとりはないのでしょう。

空腹では隣人は愛せない (ウィルソン)

 成功を目指して努力している人の中にも、心の余裕がない人が多いような気がします。それは、まだ成功していないことを不満に思っているからかもしれません。
 何かの分野でそれなりに成功した人でも、人にやさしくする余裕がもてていない人がけっこういると思います。それは、成功しても幸せを感じることができていないからかもしれません。

 結局は、今の自分に満足しない限り、心の余裕はもてず、人にやさしくすることも、幸せを感じることも難しいのでしょう。
 今の自分に満足するためには、「自分は自分で、これでいい」「今は幸せ」「自分の生き方はこれでいい」のように思えるようになれたらいいのではないでしょうか。

 反対に、「人にやさしくしよう」「人を幸せにしよう」「幸せを感じよう」などと心がけることが、心の余裕・ゆとりにつながるのではないかとも思います。



   

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やさしい人』加藤諦三

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