読書日記
おいしくものを食べる
『幸福術 今日を生きるヒント』(ひろさちや)より、
「おいしいものを食べる」と「おいしくものを食べる」は違います。
おいしいものを食べようとするのが……幸福論で、
おいしくものを食べようとするのが……幸福術だ、
と思ってください。
私たちは、いつでも、どこでも、おいしくものが食べられるのです。そのことを忘れないでください。
特別においしいものを食べなくても、ふだん食べているものをおいしく食べることができれば、それはそれで幸せなことなのではないでしょうか。
たとえば、「味わおう」と思って食べるだけでも、何も思わずに食べるよりは、より豊かに味を感じることができるでしょう。
食べているときに余計なことを考えていると十分に味わうことはできないし、イヤなことを考えていたら不味く感じることもあるでしょう。
たとえば、お腹を減らして(飢えた状態で)食べると、よりおいしく感じられるでしょう。
よく働いたという充実感があれば、なおさらでしょう。
たとえば、好きな人といっしょに食べると、よりおいしく、より幸せに感じられるということもあるでしょう。
他にも、おいしく食べる工夫はできると思います。
「おいしいものを食べる」のは“現実を変える”幸せになる方法で、「おいしくものを食べる」のは“心を変える”幸せになる方法と言えるかもしれません。
“現実を変える”のが幸せを外に求めるアプローチで、“心を変える”のが幸せを内に求めるアプローチとも考えられるでしょう。
現実を変えるためには、時間がかかることあるし、(今の自分には)不可能なこともあります。
現実を変えなくても、自分の心を変えれば、幸せを感じられるようになれることは多いと思います。
現在日本に暮らすたいていの人は、考え方や心がけを変えれば「今は幸せ」と思えるようになれるのではないかと思います。
すぐにはできない幸せになる方法ばかりを考えずに、今幸せになれる方法や幸せである方法(幸福術)をたくさん身につけることができれば、現在の生活の中でも十分に幸せを感じて暮らせるようになれるのではないでしょうか。