読書日記

  一日一生

 『人間としての生き方』(松原泰道)より、
 過去はもう過ぎてしまいました。
 明日以降のことはどうなるか誰にもわかりません。
 だからこそ、何よりも今日“ただいま”を大事にし、今日一日を自分の一生と思って、充実させて生きていく。
 それが、満足できる生を送る唯一の条件、すなわち、満足できる死を迎える唯一の方法なのです。
 実際に生きられるのは今だけです。
 幸せを感じられるのも今だけです。
 幸せになるためには、「今を大切に」できるようになることが肝心です。

 そのためには、まず、小さいことに“くよくよ”“イライラ”しないまだ先のことで不安におびえない過ぎたことで“くよくよ”しないことが大事でしょう。

 さらに、「今日一日を一生」と思い、一日一日を大切に生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。
 朝起きた時に、「きょうも生きていて幸せ」「きょうはこれを頑張ろう」「きょうはこれを楽しもう」などと考える。
 一日の終わりに、「きょうもよくやった」と充実感を感じる。
 寝る前に、「きょう一日無事に生きられた」「幸せだなぁ」などと、幸せな気分で眠りにつく
 こんなふうに一日一日を過ごすことができたらいいのでしょう。

 一日を悔いなく充実して生きることが、満足な生、満足な死にもつながるのではないでしょうか。



   

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