読書日記

  落ち込んでいる人には

 『幸せになれるさ!』(リチャード・カールソン)より、

 自分の落ち込みを自覚することも大切ですが、他人が落ち込んだ気分でいることを理解してあげることも大切です。
 この人は落ち込んでいるとわかったら、その気分を理解し、尊重することです。やたら気をもんだりすると、その人の落ち込みに自分も巻き込まれてしまいます。

 落ち込んでいる人の言動にむきになって反応することは、悪天候がけしからんと天に向かって拳を振り上げるようなものです。
 落ち込んでいる人に忠告を与えようとしてはいけません! 落ち込んでいる状態では、どんな情報も受け入れられないからです。

 落ち込んでいる人を無視してはいけません。ひたすら理解し、思いやりをもつことです。そうすれば、たいていのことは自然になんとかなるものです。
 落ち込んでしまうことは誰にでもあるでしょう。自分にも、他の人にも。
 自分の落ち込みにうまく対処できるようになるとともに、人の落ち込みにも振り回されずに、さらには何かしら力になってあげられるといいのでしょう。

 落ち込んでいる時の言動はふだんとは違います。
 まわりの人の様子がいつもと違うと感じた時には、「何かあったのではないか?」「落ち込んでいるのではないか?」などと思いやることができたらいいのでしょう。
 そして、こういう態度や言動は「気分が悪いから」「落ち込んでいるから」などと考えれられれば、過剰に反応しないですむでしょう。

 ムリに元気づけることはないのでしょう。
 また、落ち込みの原因を追及したり、問題を解決しようとしたり、アドバイスをしたりする必要もないのでしょう。
 そういうことは、本当に落ち込んでいる時には、むしろ、逆効果なのかもしれません。

 知らん顔をして放っておいてあげることも一つの方法だとは思いますが、自分が大切にしたい相手の場合には何か力になってあげられたらいいのではないでしょうか。
 まずは、相手を理解しようとし、相手のことを思いやることが大事なのでしょう。その気もちが伝われば、それだけでも大きな支えや力になるのだと思います。
 自分をわかってくれる(わかろうとしてくれる)人がいる、心配してくれる人がいると思えることは、幸せなことですらあると思います。
 実際には、思いやりの心をもって近くにいて見守ってあげるだけでもいいのではないでしょうか。

 「人は気分に大きく左右されている」ということを知り、他の人とも、自分ともうまくつきあっていけるようになれたら、と思います。



   

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