読書日記

  考えは思いつきにすぎない

 『幸せになれるさ!』(リチャード・カールソン)より、

 まず何かを考えたら、それは単なる思いつきにすぎないと、きちんと認識するべきなのです。
 もちろん、だからといって、その考えを深く掘り下げるなとか、その考えに基づいて行動するべきではないなどといっているのではありません。
 ただ、別の選択肢を用意しておく必要があるといっているのです。
 一時の考えは、思いつきにすぎない。それが自分の(唯一の/本心の)考えとは限りません。
 ましてや、悪感情を生むような考えは、本来自分が望むものではないでしょう。

 ですから、単に思いついた考えを無条件に信じないことです。
 そういう考えにそのまま従ったり、その時の悪感情に流されたりして、あとで後悔するようなことをしないように気をつけたほうがいいでしょう。

 人間には、一度思いついた考えを考え直すという素晴らしい能力があります。
 「本当?(絶対?)」「こういう考えは良くないのではないか?」「こんなことをしたら後悔するのではないか?」「不幸になる考え方(をしているの)ではないか?」などと、自分の思いつきを疑うことも可能なのです。
 「違う考え方もできるのではないか?」「他にいい考えはないだろうか?」「なりたい自分なら?」「今できる幸せになる考え方は?」などと、他の考えを探すこともできるのです。
 そして、いくつかの考えの中から好ましい考えを選択することもできるのです。少なくとも、「こんなことを考えるのはやめよう」「この事を(これ以上)考えるのはよそう」などと、思いつきの考えをストップすることも可能なのです。

 不幸(な気もち)になりやすい人は、不幸になる考え方をするクセがあり、それに気づかず、それを途中でやめようとする習慣がないのだと思います。
 幸せになる考え方を心がけることが習慣になれば、思いつきの不幸になる考え方に振り回されずにすむようになれるのです。

 不幸になる考え方を続けてイヤな気もちで過ごす時間が減らすことができれば、それだけ幸せになることに自分の時間をエネルギーを使えるようになれるのではないでしょうか。



   

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