読書日記

  思考と感情との関係

 『幸せになれるさ!』(リチャード・カールソン)より、

 ネガティブな感情もポジティブな感情も、すべて私たちの考えるという行為が生み出したものです。

 たとえば、嫉妬するようなことを考えなければ嫉妬の炎を燃やすことはないし、悲しいことを考えなければ悲嘆の涙にくれることもないのです。頭にくることを考えて初めて怒りの感情が起きます。憂鬱になることを考えなければ憂鬱になることもありません。当たり前のことです。

 私たちは、考えるということと感情との、このような関係をまず理解しなければなりません。結論からいえば、それを理解することで私たちは幸せになれるし、幸せな人生を送ることができるようになるからです。
 悪い事があったから気分が悪くなる、イヤな人がいるからイヤな思いをする、不幸な状況があるから不幸な気もちになる、・・・このような考えは当たり前と思われるでしょう。
 でも、悪い気分が続くのは自分が悪い事を考え続けているから、人に対する悪感情が強くなってしまうのは自分が人を悪く考えているから、不幸に陥ってしまうのは不幸になる考え方を続けているから、・・・というのも事実なのです。

 イヤな気もちになるのにはそれなりの原因があるのでしょうが、イヤな気もちを強くしたり長引かせてしまうのは「自分の考えが原因」、と考えられるようになれたら、と思います。
 そうすれば、悪感情・不幸(な気もち)から解放されるためには、自分の考え方を変えればいいことになります。

 私たちの考えるという行為は、悪感情だけでなく、いい感情も生み出してくれます。
 今の自分の幸せに気づき、「いいなぁ」「よかった」「うれしい」「ありがとう」「幸せだなぁ」などと考えれば、幸せな気もちになれます。
 「○○(自分が好きなこと/心地好いことなど)をやろう」「□□(好きな人)に会おう」などと考えて、それを実行に移せば感じられる幸せもいろいろあるでしょう。

 「☆☆(自分の夢や目標)を実現しよう」と考え、努力すれば得られるそれなりに大きい幸せもあるはずです。
 「□□(愛する人)を幸せにしよう」と考え、実践して相手が喜んでくれたら、自分もうれしいでしょう。相手がお返しをしてくれたら、とても幸せでしょう。
 その前に、自分の夢や愛する人に関する将来の幸せに結びつくことを考えるだけでも、少しは幸せな気もちになれるのではないでしょうか。

 自分がどういう時に、どういうことを、どういうふうに考えると不幸な気もちになるかを知れば、そういうことをできるだけ考えない(気づいた時にストップする)ように心がければいいのでしょう。
 自分がどういう時に、どういうことを、どういうふうに考え(どんな行動をす)ると幸せな気もちになれるかを知れば、生活の中でそういう考えを増やしていけばいいのでしょう。
 考え方を幸せなものに変えていくことで、幸せな人生を送ることができるようになるのではないでしょうか。



   

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幸せになれるさ!』R・カールソン

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