読書日記

人間は思いの主人

 『「原因」と「結果」の法則』(ジェームズ・アレン)「思いと人格」より、

「人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」

 私たちは、自分の人生に深く思いをめぐらし、それを創り上げている法則をみずからの手で発見したときから、自分自身の賢い主人となり、自分自身を知的に管理しながら、豊かな実りへとつづく思いを次々とめぐらすようになります。そのときから私たちは、自分自身の意識的な主人となります。
 不幸になりやすい人は、自分の思いに振り回されているのかもしれません。
 自分の不幸になる考え方(のクセ)のために、不幸な気もちになっているのです。
 そして、そのことに気づいていないのでしょう。気づいていたとしても、自分の思い(無意識の考え)は(性格だから)変えようがない、と思いこんでいるのかもしれません。

 つい不幸になる考え方をしてしまうのはしかたがありません。無意識にしてしまうのがクセですから。
 でも人間には、(不幸になる)考えをストップする、他の考えを探す、好ましい考えを選択するというような素晴らしい能力があります。
 不幸になる考え方をしてしまっても、それに気づき、考えを途中から変える・考え直すことも可能なのです。
 実践方法としては、幸せになる考え方を心がければいいのです。その第一のシングナルは、自分のイヤな感じです。

 自分の人生の中で経験したことから、「自分がこう考えたからこうなった」と学べることがあるでしょう。
 「こう考えたら、こうなるのではないか」と考えられることもあるでしょう。それを実践してみれば、「こう考えれば、こうなる(こうなりやすい)」と学べることもあるでしょう。

 このように自分の人生から「原因と結果の法則」を一つ一つ学んでいければいいのでしょう。
 それが自分自身を知的に管理することであり、自分自身の意識的な主人になるということでしょう。

 自分が思いの主人になった時、そういう思いが人格として表れ、環境や運命もそれにふさわしいものに変わっていくのではないでしょうか。



   

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「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン

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