しあわせ日記

10月12日(木) やさしさは教養から生まれる

 PHP11月号の特集は「心の“強さ・やさしさ”を感じる人」。
 茂木健一郎さん(脳科学者)は、
 もともと、やさしさとは何なのでしょう。
 要するに他人の気持ちを分かった上で、やさしくする行為が求められるのです。

 ではどうすれば、相手の気持ちを的確に推理することができるのか。
 その一つは経験でしょう。相手の気持ちが分からなかった経験。あるいは自分の気持ちを分かってもらえなかった経験。そういう積み重ねが、推理力を高めることになります。

 結論めいたことを言ってしまえば、他人の気持ちを理解するためには、広い意味での教養が必要になるということです。
 やさしさとは「相手の気持ちを思いやる」ところから始まるのだと思います。

 現在の相手の気持ちを推察したり、こういうことをしたら(言ったら)相手はどういう気持ちになるだろうかと推測したりする際には、経験が役立つのでしょう。
 人の気持ちを推理するのは難しいことであり、ましてや自分が経験していないことでは、なおさらです。
 という意味では、つらい経験・悲しい経験がある人は、人のつらさや悲しさを理解しやすいでしょう。

 たとえ相手の気持ちが明確には分からなくても、相手を思いやる気持ちが大事なのだと思います。
 その気持ちが、自ずと態度として表れ、相手に伝わればいいのではないでしょうか。

 人の気持ちを分かるために、またその前に自分の経験を確かなものにするためにも、まずは自分の気持ちを知ることが大事だと思います。
 自分はこういう時にこういう気持ちになったと知っていれば、人の気持ちを推察する際に役立つでしょう。
 そのために、また自分を育てるためにも、自省する時間をもつようにし、生活の中での自分の感情・気分を振り返ってみるといいのではないでしょうか。

 その他にも、小説を読む、映画やドラマを観る、心(理)に関する本やHPを読むなど、人の気持ちを理解するヒントを得られることはいろいろあるでしょう。
 広い意味での教養を広めることが、人の気持ちを思いやり、やさしくする行為につながるのではないでしょうか。

 あとは、人にやさしくすることを実践し、その経験を活かしながら続けていくことで、やさしさ・人間性を高めていくことができるのだと思います。



   

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