しあわせ日記

9月16日(土) 推論や解釈は事実ではない

 PHP10月号の特集は「頑張っている人の「こころの休日」 上手な休ませ方・励まし方」。
 國分康孝さん(東京成徳大学教授)は、悩みを軽くするコツとして、「推論や解釈は事実ではないと知ること」を挙げています。
 世の中には、事実ではないものを事実だと思い込んで悩んだり、立腹したり、落ち込む人が少なくない。「これは客観的事実か、自分の思い込みではないか」と絶えず自問自答したほうがよい。
 「あの人に嫌われている(に違いない)」「どうせうまくいかない(に違いない)」「私は幸せになれない」など、推測に基づく思い込みのために、不幸に(幸せになれなく)なってしまうようなことは避けたほうがいいでしょう。

 人の心(考えていること)はわかりません。勝手に悪く思い込んで、一人でイヤな思いをしたり、悩んだりしないほうがいいでしょう。
 将来のことはわかりません。いろんな可能性があるはずです。勝手に悪く決めつけて、自ら幸せの可能性を放棄して、不幸になるのはよくないでしょう。

 根拠のない思い込みに気づくためには、自分が否定的な考えをしてイヤな気もちになった時に、「本当? 絶対?」と自分の考えを疑ってみることをおすすめします。
 「絶対に本当」と言い切れないのなら、「そうじゃないかもしれない」「事実とは言いきれない」「自分の勝手な思い込みかもしれない」などと考えられるのではないでしょうか。

 疑うことはダマされないために役立ちます。
 でも、疑うことでイヤな気もちになったり、気もちがひいてしまって悪いほうにいってしまうことも多いと思います。
 疑う必要がない時には、そういう考えに気づいたら「今は疑うのはよそう」とストップできるようになれるといいでしょう。

 「信じられるか?」と考えたら、100%信じられることは少ないでしょう。
 かと言って、少しでも疑いがあるからと、まったく信じないのもよくないでしょう。
 「ある程度は信じよう」「ここまでだったらだまされてもいいから信じたい」というような信じる度合いがあっていいのではないでしょうか。

 また、どうせやる(つきあう)のなら、「信じてベストを尽くそう」を考えたほうが、疑いながらよりもいいでしょう。

 否定的な憶測を信じて事実と思い込むよりも、肯定的な希望や期待を信じるほうが自分のためにいいのではないでしょうか。



   

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