しあわせ日記

8月3日(木) 病気は人生の挫折ではない

 『生きる勇気が湧いてくる本』(遠藤周作)より、
 病気はたしかに生活上の挫折であり失敗である。しかしそれは必ずしも人生上の挫折とは言えないのだ。なぜなら生活と人生とは次元がちがうからである。
 病気は生活に支障を与えます。
 病気になればふだん通りの生活をすることができなくなります。
 仕事・家事・子育て・勉強など、生活の中心的なものに支障がでるのは大きい損失でしょう。

 でも、人生の中では、病気になることはあるでしょう。
 むしろ、病気も含めて「いろんなことがあるのが人生」と考えたほうがいいのかもしれません。

 病気など多くの不幸は一時的なものです。
 いずれはふだん通りに生活できるようになれるでしょう。
 一つの不幸のために、人生を挫折してしまうのは自分のためによくないでしょう。

 病気などの不幸を大きくしないためには、まず、「こういうこともある」「病気になることはある」「同じようなことを経験している人は他にもいる」のような受け入れる考え方を心がけることで、少しでも心を落ちつけることができるといいでしょう。
 次に、病気が治ること・治った後の生活などを想うことで希望がもてれば、少しは前向きに考えることもできるようになるのではないでしょうか。
 ひとつは病気の時でも、これを「利用して何かトクすることはあるまいか」と考えることである。
 ふたつ目は病気や不幸をユーモアにしてしまうやり方を考えることである。
 「これを利用して何かトクすることはないだろうか?」「(考えようによっては)いいことかもしれない」などと考えれば、何か思いつくことがあるのではないでしょうか。
 たとえば、「健康の大切さに気づいたことを、今後の生活に活かそう」「この時間を大切に、本を読んだり、自分の人生などをよく考えてみよう」「家族など世話をしてくれた人の大切さを再認識しよう」・・・。

 不幸なことがあっても、「いい経験にしよう」「いいきっかけにしよう」などと考えられるようになれたら、と思います。(不幸を幸せに変えられるようになるために

 病気になっても、病気の時の生活があります。その生活も自分の人生の一部であり、大切にしたほうがいいでしょう。(慢性的な病気もあります)
 病気などの問題があっても幸せに暮らせるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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生きる勇気が湧いてくる本遠藤周作

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