しあわせ日記

6月20日(火) 「何をしてもよい」?

 「日本人の品格・道徳観」に関する調査結果(gooリサーチ)より、
 日本人が品格・道徳観を失いつつあることについての影響
「法に触れなければ何をしてもよいという考え」35.9%、ついで、「未成年の犯罪」「凶悪犯罪の増加」「家庭崩壊」「地域コミュニティの崩壊」

 「法に触れなければ何をしてもよい」という考えは、品格に欠けるのでしょう。
 さらに、「バレなければ何(犯罪行為/違法行為/迷惑行為など)をしてもよい」という考えは、人格に問題があるのではないでしょうか。

 実際に、犯罪行為で逮捕された人のほとんどは「バレない」「(自分は)捕まらない」と考えていたとしか思えない愚かな犯行が目につきます。同じような犯罪で捕まる人があとをたたないのも、そういうニュースを目にしても「(自分だけは)バレない」と続ける人が多いからでしょう。

 犯罪者として捕まってから大きい後悔をするよりも、事前にこの行為によってを失うかもしれない大切なものを想像し、自制できたらと思います。
 自分の人格や人生を損ねるようなことは、自分を大切にするためにしないほうがいいでしょう。

 また、「人(みんな)がしているから(悪いこととわかっていても)自分もする」というのもよくないし、「自分がない」と思います。
 「人(みんな)がしていても、“自分だけは”こんなことはしないようにしよう」と考えるのが「自分を持っている」人でしょう。

 「自分さえよければいい」という考えも、自分のためによくないと思います。
 そう考える人は、人に嫌われたり避けられたりすることが多いでしょう。
 結局は、人間関係を楽しめず、つらい思いや寂しい思いをすることが多いのではないでしょうか。
 また、人を幸せにする幸せを味わうこともできないでしょう。
 品格・道徳観を持ち続けるために有効な施策
「家庭でのしつけ」47.6%、「地域ぐるみでのしつけ」19.4%。他に「個人の自覚」「大人への再教育」
 子どもなら「家庭でのしつけ」「地域ぐるみでのしつけ」でそれなりの品格を養えるのでしょう。
 でも「大人への再教育」は難しいと思います。
 やはり「個人の自覚」に期待するしかないのかもしれません。

 最近は、「人にどう思われてもいい」「○○(特定の誰か)以外にはどう思われもいい」というような行為が目につきます。
 人の目を気にしすぎるのはよくありませんが、人の目をまったく気にしないのもよくないでしょう。
 「人の目」があるから、自分をよくしよう・よく保とうと無意識に心がけることもできるのだと思います。

 本当は「人の目」よりも「自分の心の目」で自分を見ることが大事なのでしょう。
 「この行為(言葉/考え)は自分にとってよいことなのか?」
 「これは美しいか?」「醜くくないか?」
 「こういうことをする自分でいいのか?」「それがなりたい自分か?」
 というような自問ができればいいのかもしれません。

 「人に迷惑をかけなければ、何をしてもよい」というのは、幸せにつながる“自由”の考え方だと思います。(もちろん、違法行為などは例外)
 それに加えて、自尊心思いやりの心や美意識や向上心のような「自分の心」を大切にできるようになれたら、と思います。

 人がどうであっても、“自分だけは”「こういうことはしない」「こうありたい」のように考えられるようになれたら、自分の品性も少しは保つことができるのではないでしょうか。



   

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