しあわせ日記
12月7日(水) 不幸への対処
ラッセルの「幸福論」(岩波文庫)第2部「幸福をもたらすもの」
第16章「努力とあきらめ」より
避けられる不幸や避けられない不幸、病気や心理的なもつれ、闘争や貧困や悪意にこれほど満ちあふれている世界にあっては、幸福であろうとする男女は、一人ひとりの人間が襲われるおびただしい不幸の原因をうまく処理する方法を見つけなければならない。
人生には、不幸なこともいろいろあります。
幸せになるためには、そして、幸せであるためには、不幸にうまく対処できるようになることが必要でしょう。
避けられる不幸は避けるように、解決できる不幸は解決するように、よく考えて努力したほうがいいのでしょう。
今いちばん人を不幸にすることが多いのは人間関係の悩みかもしれません。人間関係であまり悩まないようになれたらいいのではないでしょうか。
賢人は、妨げうる不幸を座視することはしない一方、避けられない不幸に時間と感情を浪費することもしないだろう。
避けようがない不幸も、解決できない不幸も、どうしようもない不幸もあります。
また、放っておいても大して問題ない不幸もあります。
そういう問題についてはできるだけ考えない(問題化しない)ようにして、その分の時間とパワーを自分が幸せになるために使ったほうがいいのではないでしょうか。
悩みや問題があっても幸せに暮らせるようになれたらいいでしょう。
どうしても忘れられないような大きい不幸については、不幸を幸せに変えられるようになれたらいいでしょう。
不幸への対処能力は、自分の経験の中で養っていくものだと思います。
不幸なことに直面した時には、「自分を育てるいい機会」と考え、何かを学び、「人生の中でのいい経験」と考えられるようになれたら、と思います。