しあわせ日記

11月8日(火) あら探しをしない

 『人を動かす』(D・カーネギー)「付録 幸福な家庭をつくる七原則」より
 離婚問題研究の権威者ドロシー・ディックスの語るところによると、世の中の結婚のうち、五十パーセントは失敗に終わっているそうだ。新婚の夢が破れ、離婚の憂き目を見る原因の一つは、あら探しをすることだという。
 あら探しを意識してやっている人はいないでしょう。
 でも、つい相手の良くない所が目についてしまうのでしょう。
 それは、自分がイライラしたりイヤな気分の時が多いのではないでしょうか。
 また、関係が悪くなると、相手の悪い所について考えやすくなるでしょう。

 相手の同じ悪い所を何度も考えていることもあるでしょう。
 相手の他の悪い所(たとえば、過去の過ちなど)をいろいろ加えて考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
 自分勝手な想像で、悪い材料(相手への疑惑など)も加えて考えてしまうこともあるでしょう。

 相手の悪い所を考えるたびに、そして、悪く考えるほど、自分がイヤな気もちになってしまいます。
 そのために、一日のうちの長い時間を気分悪く過ごすのは、自分のためによくないでしょう。

 相手の悪い所に気がついても、軽く受け流して(たとえば、「この人にはこういう所もある」「この人はこういう人(だからしかたがない)」などと)、あとでもう考えなければ、もっと気分好く生活できるのではないでしょうか。

 と言っても、ふと考えてしまうことはあるでしょう。それはしかたがありません。
 それに気づいて、「こんなことを考えるのはよそう。それより、自分にとっていいことを考えよう(しよう)」と切り替えられればいいのです。
 その前に、できれば、「(この人には××な所もあるけど、)○○もある」と考えられるといいでしょう。
 また、うまく気分転換ができるようになれるといいでしょう。

 相手の悪い所を考えれば考えるだけ、相手に対する悪感情が強くなり、それが自分の言動に現れることで、関係が悪くなってしまうことにもなりかねません。
 関係を良くして自分が気分よく過ごしたいのなら、逆に相手を良く考えるようにしてみてはどうでしょうか。

  『他人の短所を見れば憂うつになり、
   他人の長所を見れば人生が明るくなる』 D・カーネギー

 相手のいい所探しができるようになれば、あら探しをすることも減るでしょう。
 そのことによる、自分の感情の変化と関係の変化を体験できたら、と思います。



   

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