1月のテーマ 「癒しについて」

 昨今、癒しがブームで、癒しビジネスが盛んで、癒しオタクなる人までいる、と新聞やテレビで報じられています。
 私は「癒し」は大切だと思います。幸せに暮らすためには、癒しが必要な時があります。
 1月は「癒し」をテーマに、いろいろと考えてみたいと思います。

  第1回 何を癒すのか
  第2回 癒しの方法
  第3回 私の癒しの方法
  第4回 「癒し」についての幸せになる考え方


  今週のテーマ 「ストレスについて


第1回 何を癒すのか

   何を癒すか? 身体、心
   どんな症状? 病い、傷、痛み、疲れ、不調、飢え

 身体の症状はわかりやすいと思います。身体の飢えは、現在の日本では少ないと思います。
 心の症状はわかりにくいかもしれません。でも、心の病いは実際にあります。心の傷は過去の経験によって残ります。心の痛みは悩み・心配・不幸な出来事などいろいろあります。精神的な疲れは確かにあります。心の不調は気分がよくないこと。心の飢えは、現在の日本では多い問題のような気がします。夢や自己実現に飢えている人。愛に飢えている人。やりたいことがわからない、どう生きたらいいかわからない、どうしたら幸せになれるかわからない、などの心の飢えを感じている人もいます。

 こう見てみると、健康の大切さがわかります。もちろん、心の健康も意味しています。もしかしたら、身体の健康に一部問題があっても心が健康なら、だいぶ良さそうな気もします。反対に身体は健康でも心が健康でなかったら、不幸なような気がします。心の健康イコール幸せ、と言えるのかもしれません。
 実際には身体の健康と心の健康は密接に関係しています。身体の問題は心に大きな影響を与えます。心の問題が身体の病気を引き起こす要因になることもあります。

 身体を癒すことを考えると、重症の場合には、会社や学校を休んだり、薬を飲んだり、病院に行ったりします。基本的には、休息・栄養・運動が大切です。これらのことは、みんなよく知っています。
 心を癒す場合、会社や学校を休むことは難しく、薬は手に入りにくく、病院へ行くのをためらう人が多いようです。
 心の休息は寝るだけではないと思います。やすらいだ時間を持つこと、何かに夢中になること、などいろいろ考えられます。
 心の栄養。うれしいこと・楽しいこと。人からほめられることややさしい言葉。自分が幸せになるために役立つ知識を得ることも心の栄養になると思います。
 心の運動は、(幸せになるように)考えること。使わない部分は退化します。よりよく使おうと心がければ上達します。
 あなたも心の休息・栄養・運動を考えてみてはいかがでしょうか。

 健康は、幸せに暮らすためには大切です。健康だからできる幸せになる方法が多いのです。またつらい状況でも心が健康なら乗り切ることができます。
 健康は人間の最大の幸せの1つだと思います。ただ、それを幸せと感じられる人は少ない。
 たまには健康であることを幸せに思い、身体と心をもう少し健康になれるように心がけたいと思います。その際に癒しが必要な時があると思います。


第2回 「癒し」の方法
 癒しの方法をまとめてみました。
gooで「癒し」を検索したら、4995件も出てきました)
A.専門家の世話になる方法
 病院、カウンセリング/セラピー、各種相談、リラクゼーションルーム、
 マッサージ・指圧/カイロプラクティク/針・灸、気功、宗教
B.自分で何かをする方法
 休息(眠る、休む)、入浴(入浴剤/半身浴/サウナ/温泉)、薬を飲む、
 体操/ストレッチ、スポーツ、歩く(散歩/ウォーキング/ハイキング)、
 やすらかな時間を持つ(座禅、冥想、心地いい居場所、神聖な感じ)、
 どこかに行く(旅、美術館、お寺)、参加する(行事、祭り、ボランティア)、
 創作(文章を書く/絵などを描く/工芸品・料理などを作る)、
 遊び、ギャンブル、ゲーム、飲む(酒/茶)、食べる(楽しみ/栄養)、
 笑う、騒ぐ、歌をうたう(カラオケ)、演奏する、踊る
C.何かに関わって何かを感じる方法
 a.自然と関わる方法
  緑(草花、木、森、山、草原)、水(海、湖、川、滝)、土、
  光(陽ざし、日の出、日の入り、月、星)、(自然)動物
 b.人と関わる方法
  愛する人との関わり、まわりの人との関わり、幸せにしたい人との関わり
  会話/手紙/メール、スキンシップ、いっしょにいること、
  いっしょに何かをすること、相手を幸せにする行為のやりとり
 c.その他
  観る(テレビ番組、映画、スポーツ観戦、環境映像)、本を読む、
  聴く(音楽、水音)、香り(お香、アロマテラピー、ハーブ、花、潮)、
  育てる(犬・猫、魚、虫、草花、野菜)、癒しグッズ

 何かを感じられるもの、気もちいいものが多いように思いました。本来癒しは身体・心にいいことのはずですから、もっともな気もします。
 集中できること、夢中になれることなど、イヤなことを忘れられることも多いようです。
 ひと言で、"幸せになれること"と言えるかもしれません。癒しになることは幸せになれることの一種です。幸せを感じられることはすべて、癒しにつながると思います。
 幸せに暮らしている人は、疲れ・痛み・飢え(主に心の)を、自然にうまく癒しながら生活しているのだと思います。


第3回 私の「癒し」の方法
 私は、特に「癒し」を意識して生活しているわけではありません。
 しあわせ日記を見直しながら、結果として癒しにつながっていると思われることを考えてみました。

 幸いなことに身体はいたって健康です。年に2・3回カゼぎみの時があるくらいで、病院に行くことも、薬を飲むこともめったにありません。
 睡眠時間は1日だいたい4時間半。眠くなったら寝るが基本。
 食事は小食。朝と夜はご飯、昼は麺類が多い。好物は、納豆・ネギ類・サバ。
 運動は、バスケットを月に3・4回。バスケットの後のビールと仲間との談笑が大きな楽しみです。

 私は日頃から幸せに暮らすことを心がけています。そのために、気分よく過ごすこと、好きなこと・やりたいことをやること、幸せを感じる工夫などをしています。
 気分よく過ごすために、私は自分の気分に敏感になっています。いろいろな気分転換法があります。また、イヤな気分になるような考え方をしないように、幸せになる考え方を心がけています。
 私は散歩が好きです。いろいろと楽しみながら歩きます。花鳥風月など自然を楽しみます。街中や電車の中では、さりげなく人間ウォッチングを楽しみます。幸せになれることを考えながら歩きます。
 お風呂も大きな楽しみの1つです。事務所に泊まる時には、朝風呂が多く、半身浴をしながら、幸せなことをあれこれと考えます。

 ぜんぜん「癒し」という感じではありませんね。あまり「癒し」を意識せずに、自然に癒されて、心身ともに健康に過ごせるのがいいようです。
 楽しめること、気もちがいいこと、好きなことをしながら、幸せに暮らすことが、自然な癒しになるのだと思います。


第4回 「癒し」についての幸せになる考え方

(1)自ら癒す/早期発見・早期対処
 重症になってから癒すのは容易ではありません。早期発見・早期対処が効率的です。
 そのためには、気分よく生活するように心がけるのがいいと思います。自分の気分・調子に耳を傾け、なるたけよく保つようにすることです。
 自分の心身の健康は、自分の幸せにとって大切です。自ら癒すことを心がけましょう。

(2)自分の方法をたくさん持つ/小さな癒し・大きな癒し
 気分転換法ストレス解消法・リラックスの方法・運動法・睡眠法・ラクになれる考え方など、自分なりの癒しの方法をたくさん持つことです。そういう方法を探し・試し・工夫し、自分(の症状)に合った方法を身につけることです。1つずつレパートリーを増やすことです。
 癒しの方法はたくさんあります。その中には小さな方法も大きな方法もあります。時間・労力・金などがかかる大がかりなものも、ちょっとしたこと・簡単にできることもあります。小さな癒しの方法をうまく使うことが癒し上手のような気がします。
 幸せになる方法はなんらかの癒しにつながると思います。あなたの幸せになる方法のレパートリーの中に、癒しの方法もたくさんいれてみてください。

(3)100%を目指さない/リハビリを考える/強くする・鍛える
 100%癒されないと何もできない、と考えないことです。
 できるだけ簡単な方法で、ある程度癒せたら、それで良しとし、幸せな生活を心がけることです。
 重症の場合には、長期の癒しが必要な場合もあります。その際にも完全に癒されるのをただ待つよりも、ふつうの生活に戻れるようなリハビリを考えたほうがいい。癒しすぎは、心身を弱くしてしまう危険性があります。
 心身の健康のためには、癒しだけでなく、強くする・鍛えるという方法もあります。

(4)イヤだと思わない/気もちいいように/幸せに暮らす
 なんでもイヤイヤやると、気分もよくないし、疲れやすく、心身の調子も悪くなりがちです。イヤな気分でやらない工夫・幸せになる考え方・楽しむ工夫などをしましょう。
 癒しの方法は気もちいいことが多い。気もちよくなれることを考え、できるだけ気もちよくやる。癒しの方法をまじめに一生懸命やるのはいいが、義務感や完全主義でやると、気もちよくなれないし、癒しの効果も減ってしまいます。
 幸せに暮らすための癒しであり、幸せに暮らすことが癒しになるのだと思います。幸せに暮らせるように心がけましょう。


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