今週(1月第4週)のテーマ ストレス
"ストレス社会"なる言葉まである現在。ストレスをうまく癒す、ということも気分よく幸せに生活するためには、大切なことだと思います。
今週の人生相談として、「ストレス」について考えてみます。
ストレスの肯定的な考え方
ストレスへの対処法
気分よく生活するように心がける
「ストレス」のページも参考になさってください。
その1 ストレスの肯定的な考え方
「ストレス」についてはたくさんの本やホームページがあります。その多くは「ストレス」をよくないこととして、それにどう対処すればいいかが書いてありました。そんな中から、ストレスに対する肯定的な考え方を見つけました。
「ストレス」という有名なホームページ(閉鎖?)に、「リカちゃん先生VSストレス大魔神」というコーナーがあります。精神科医・香山リカさんの協力で作成されています。その中の「ストレスってなに?」というページは、エッセイ風の文章でストレスについて書かれています。その中から。
「ストレス」はそもそも、私たちにとって役に立つものであったはず。
ストレスとはもともと、ピンチのときに次の行動に備えてからだが起こす反応。
ストレスとはそもそも、人間が生き延びていくためにはどうしても必要なもの。
「ストレス『善玉』論」(中沢正夫・角川文庫)より。
ストレスの本質は、「生き甲斐と苦しみが背中合わせになったもの」。
ストレスを1つ1つ乗り越えることが、「人間」の発達。
ストレスは元来、避けるべき対象ではなく、乗り越えるべき対象。
ここまでストレスを肯定的考えることが、本心からできればいいのですが。現実には、ストレスが原因と思われる症状があり、病気になる人もいます。
「ストレス『善玉』論」には、ストレス弱者論についても書かれています。
ストレスで調子をくずす人は、「性格の問題、弱い人だから」のようなことを主張する人がいる。ストレス下で症状を呈す人のほうが正常なのだ。
自覚できる症状は、自分に対する信号だと考えることができます。その信号に気づき、それに対して自分がどうすればいいかを考えることができます。それを気分よく生活するためのヒントやきっかけにすることができると思います。
その2 ストレスへの対処法
本やホームページを参考に、ストレスへの対処法を探してみました。
(gooで「ストレス」を検索、23946件。「ストレス解消」、2788件。「ストレス解消法」、404件。「ストレスコントロール」、33件など)
具体的なストレス解消法は、「癒し」の方法とほぼ同じでした。
ストレス対処法は、大きく分けて、次の3種類があると思います。
1.ストレスを受けないようにする
ストレスの原因には、どうにかできそうなものと、どうにもできないものがあります。
(1)ストレスの原因を取り除く努力をする
ストレスの原因を取り除ける可能性があるのなら、そのための方法を考え・努力することはいいことです。問題を正面からよく見て、解決する方法をあれこれと考えてみましょう。
状況や環境や人間関係を変えるのは難しいことも多いのですが、努力してみる価値はあります。結果はどうあれ、自分を育てることができると思います。
(2)ストレスを受けることを回避する
ストレスを受けるような事・状況・場・人などと関わる機会や時間を無くす・減らす。無理して、イヤなことをしない、イヤな所へ行かない、イヤな人と会わない、など。ストレスで病気になってしまうくらいなら、このような選択をすることも一策です。
日常的なストレスから離れるために、旅をするのもストレスを一時的に回避する方法の1つです。
2.ストレスの受け方を軽くする
ストレスはどんな状況でもあり得ます。すべてのことはストレスになり得る、と言われます。
(1)自分の考え方を変えて、ストレスを受けにくくする
そのことがストレスになるか、どの程度のストレスになるかは、その人の受け留め方によります。同じことでも人によって、すごいストレスになる人、ストレスにならない人、やりがいや喜びになる人がいる場合があります。好きなものはストレス解消になり、嫌いなものはストレスになる、ということもあります。
受け取り方を変えるために役立つ方法が「ハオハオ」です。「ハオハオ」と思うのと「イヤだ、つらい」と思うのでは、感じ方がずいぶんと違います。心身にかかるストレスも違うと思います。
「完全主義はやめる。(まぁ、いいか)」「ねばならない、と考えない」「なるようになる」などの考え方を心がけることもストレスをあまり受け取らない方法です。
他にもストレスを受けにくくする考え方がたくさんあります。
(2)気分転換をする
1つのストレスを長時間続けて受けると、ストレスが蓄積し症状が重くなります。そのような場合には、途中でストレスを避けるような気分転換法・ストレス解消法を行うことで、ストレスの蓄積を軽くすることができます。蓄積する前なら、ちょっとした方法でも効果は大きいのです。
同じ事を続けてする場合には、時々気分転換を心がけましょう。自分なりの気分転換法をいくつか持っているといいと思います。
3.溜ったストレスを解消する
ストレスが溜ると気分が悪くなるし、ひどくなれば日常生活に支障をきたすことにもなります。溜ったストレスは早めに解消することが大切です。
(1)ストレスを発散・解消する
様々なストレス発散法・ストレス解消法があります。
自然な方法は、ストレスを表出することです。しゃべる、叫ぶ、泣く、身体を動かすなど、素直に出してしまうことは人間らしいことだと思います。その後に「あー、スッキリした」と言えるとさらにいいと思います。
溜ったストレスは"コリ"になることがあります。コリをほぐすには、動かすことです。身体のコリなら、体操・ストレッチ、マッサージなど。心のコリなら、楽しいこと、夢中にになれること、希望のもてることなどを考える。
(2)ストレスにより消耗・疲弊した心身の回復をはかる
いちばんいいのは、休息、特に睡眠だと思います。栄養を摂ることも大切です。
楽しいこと、好きなこと、夢中になれること、人を幸せにすることなどは、イヤなことを忘れられるという意味でも、神経を休めることができます。
リラックスした時間、やすらげる時間を持つことも、人の自然治癒力を働かせ回復を早めると思います。
笑うことは免疫力を高め、治癒力をアップさせるといいます。きっと、幸せな気分になると、いいホルモンとかが出たりして、溜ったストレスを解消するのに役立つと思います。
そのストレスを受けたくなければ1.の方法、受けるストレスを軽くしたければ2.の方法、溜ったストレスを解消したい時には3.の方法を考えてみてください。
ストレスと言っても、いろいろあります。ストレスに対処する方法もたくさんあります。自分なりのストレス対処法を、その時々でうまく使い分けて、幸せに暮らせるようにしたいものです。
その3 気分よく生活するように心がける
気分よく生活することは、幸せに暮らすために大事なことですが、ストレスに対処するためにも、いい方法だと思います。
ストレスを受けにくくするためにも、溜ったストレスを減少させるためにも、気分をよくすることは役に立つと思います。
そもそも、気分よく生活しよう、と意識している人は、少ないと思います。気分なんて自然のもので自分ではどうしようもない、のような無意識の考えを持っている人も多いと思います。
気分転換法はたくさんあります。
気分がよくない時だったら、その時よりも気分を少しでもよくする方法はきっとあります。
気分が少しいい時には、調子に乗ってさらに気分をよくする方法が見つかる場合があります。
「ストレス」という言葉を意識して生活している人は少ないと思います。「ストレス」という言葉ではなく、気分を表す言葉や身体の症状を表す言葉を使って考えたほうがいいようです。
「気分(身体の調子)が悪い。イヤだなー」で考えをやめてしまわないほうがいいと思います。
「気分(身体の調子)が悪くてもハオハオ。もう少し気分がよくなれたらいいな。(もう少しこの症状がよくなったらいいな) そのためには何をしたらいいかな?」 このように考えれば、きっと何か方法が見つかると思います。
このような考え方を心がけましょう。
気分よく生活するための第一関門は、自分の気分に気づけることです。そのためには、「気分よく生活しよう」という意識をもち、「気分はどう?」のように自分に聞いてみることです。自分の身体と心に耳をすませば、その声は聞こえてきます。
ストレスは、早期発見・早期対処が一番だと思います。そのために、気分よく生活することを心がけてみてはいかがでしょうか。
というよりも、幸せに暮らすために気分よく生活することを心がけることで、ストレスなんか意識しなくていい、というのが望ましいのでしょう。
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