幸せになる能力養成講座
第2講 気分よく生活する能力
幸せになる能力で、現実的にいちばん大切なのは、気分よく生活する能力だと思います。気分が悪いから、イライラして悪い行動をとってしまったり、悪癖に逃げてしまったりします。気分がよければ、やりたいことをやろうと活動的になれ、素直に幸せを感じられると思います。
その時の気分によって、私たちの考えや行動は変わってしまいます。気分よく生活することは幸せになる方法です。それがどのくらいできるかは能力により、努力によって向上できます。
(1)自分の気分に気づく能力
多くの人は自分の気分に気づかずに生活していると思います。1つのイヤな出来事のために長い時間悪い気分を続けてしまいます。気分がよくても、そこから幸せを感じるまでには至りません。
気分が悪いと気づいた時には、自ら気分の回復をはかる。
気分がいまいちの時には、気分をよくするようなことをする。
気分がいい時には、そこから幸せを感じたり、さらに幸せになれることを始めるきっかけにする。
自分の気分に気づける能力を高めるために一番いいのは、幸せを意識して生活することです。(第1講)自分の幸せを意識している時には、自分の気分にすぐに気づくことができます。
自分の気分に気づくだけでも、気分を少しはコントロールできるようになります。例えば、「自分は怒っている(苦しんでいる、嫉妬している、など)」と気づくだけで、イヤな感情に流されることは減ると思います。
(2)気分をコントロールする能力
自分の気分をコントロールできない(と思い込んでいる)人は、自分の悪い気分に気づいた時に、その原因について悪い想像をしたり、自分を責めたり、落ち込んだりしてしまいます。
自分の悪い気分に気づいた時こそ、気分をよくするいいきっかけです。
気分をコントロールする方法はいろいろあります。
・ 物事に対する自分の受け取り方・考え方。
・ イヤな感じを受けにくくし(「ハオハオ」)、幸せになる考え方をし、その場ではひと言でかたずける。
・ 自分なりの気分転換法をたくさん持ち、その場に合わせて使い分ける。
・ 幸せになる態度で生活する工夫。
・ 身体の健康を保つような方法と生活。
6月の人生相談・「自分をコントロールできない」も参考にしてみてください。
気分をコントロールする能力を向上させるには、まず自分の気分はコントロールできないという思い込みをなくすことです。完全にはできなくてもある程度はできます。その時々で、どうしたら気分を良くできるかを考え実践し、その経験を少しずつ身につけていけば、必ず気分をコントロールする能力は向上します。最初からできないとあきらめたり、逃げてばかりいる人は、いつまでたってもそのままです。
「今は気分をコントロールできない時もある。でも努力すれば少しずつ気分をコントロールできるようになる。そうなれれば、もっと幸せに暮らせる」
このように思いましょう。
「このホームページを読むようになって、少しずつ幸せに暮らせるようになっています」というメールを時折いただきます。いろいろなヒントや考え方を少しずつ実践された積み重ねの成果だと思います。
1つ1つの工夫と経験が幸せになる能力を少しずつ向上させてくれるのだと思います。
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「今の気分は?」
第3講 幸せを想像する能力
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