パートナーを愛すること


 「愛するほうがいいか、愛されるほうがいいか」
 そりゃー、愛し愛され、互いに愛し合うのがいいに決まってます。

 私は、5つの『幸せになる方法』の1つとして、「人を幸せにする」ことを入れています。
 「愛される」のは人しだい、「愛する」のは自分しだい、だと思います。自分が幸せになる方法としては、「愛する」のほうがいいのです。幸せになる方法として「愛する」ために何をすればいいかを表現したのが「人を幸せにする」ということです。

 幸せになるために「人を幸せにする」ことの、いちばんのポイントは、相手を幸せにすることが自分の幸せだと思えることです。そう心から思えない人は、どうしてもどこかムリをすることになってしまいます。そうするといつしか、疲れてしまったり、「こんなに尽くしているのに」「これだけ貢いだのに」などと考えてしまうのではないでしょうか。

 最初から「人を幸せにする幸せ」を(頭ではなく心で)理解するのは難しい人もいるような気がします。やはり、実際にやってみて幸せを感じてみるのが何よりだと思います。そういう意味の相手としてはパートナーがいちばんでしょう。自分がパートナーの幸せを考えて(そのこと自体も幸せなこと)やったことで、パートナーがよろこんでくれたり少しでも幸せになってくれたら、これはすごく幸せなことだと思いませんか? それを意識して試してみればいいと思います。

 「人を愛する」ことに関して、「見返りを期待してはいけない」ということがよく本に書いてあります。私は「期待したい」と思います。と言うか、「期待しない」というのは(自分の心に)ウソをついているような気がします。

   「期待するのはいいこと、期待しすぎるのはよくないこと

 「見返り」としては、相手が喜んでくれること、「ありがとう」のひと言など、ちょっとしたことでもいいのではないでしょうか。もうひとつ、「見返りがない」からと不幸になるのは期待しすぎだと思います。「よろこんでくれたらいいな」という感じが、私は好きです。

 パートナーを探したり選んだりする時、「幸せにしてくる人」か「幸せにしたい人」か、どちらを基準に考えるかで、ずいぶん違うと思います。まず、自分を幸せにしてくれそうな人より、自分が幸せにしたい人のほうが探せば多いはず。そして、自分を幸せにしてくれるかどうかの判断は間違うことがありますが、今自分が幸せにしたい人というのは間違いありません。

 パートナーとは愛し合うことが理想です。自分を幸せにする意志と能力が相手にあるかどうかは、非常に大きいことだと思います。自分のことが好きで、自分の幸せを考えてくれて、それを実践できる能力がある相手なら、言うことはありませんが、そうそうそういう相手がいるとは思えません。つきあっているうちに少しずつでも変わる(変える?)ことを期待したほうがよさそうです。

 もし、「愛する」ことを重視するなら、自分がしたことで素直によろこんでくれるよろこび上手の人や、相手に足りない幸せを自分が与えてあげらる人など、自分が幸せにしやすそうな人もいいのではないでしょうか。

 パートナーとの関係は、当人同士が納得さえしていれば、どんな形でもいいはずです。とにかく尽くしたい人といっぱい尽くされたい人でもいいわけです。そんなに極端ではなくても、多かれ少なかれどちらかの愛(幸せにすること)のほうが多くなってしまうはずです。それだったら、よろこんで「愛する」人になれば、つきあっている時に損得勘定をして不満に思うこともなくなり、別れても次のパートナーが見つかりやすいと思います。

 「愛する(相手を幸せにする)ことが自分の幸せ」と心から思えるようになることは、幸せへの大きな一歩・レベルアップだと思います。

 幸せになる方法としての「愛すること」に関しては、「愛について」も参考になさってください。


   

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