見たくないものは見えない。見たいものが見える

  「最終報告」(東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会)
   「畑村洋太郎委員長の所感」より、

   (2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。
     人間はものを見たり考えたりするとき、自分が好ましいと
    思うものや、自分がやろうと思う方向だけを見がちで、
    見たくないもの、都合の悪いことは見えないものである。
     自分の利害だけでなく自分を取り巻く組織・社会・時代の
    様々な影響によって自分の見方が偏っていることを常に自覚し、
    必ず見落としがあると意識していなければならない。

  「見たくないものは見えない。見たいものが見える」というのは
   (心理学で?)よく知られていることです。
  そして、それは無意識にそうなるそうです。

  不幸なもの(事・人・物)に気づきやすく、イヤな思いをしやすい人は、
   「不幸になりたい」という無意識の望みがあるのかもしれません。
   (世の中には“不幸になりたがる”人がたくさんいるようです)

  一方、意識して「こういうものを見たい」と探せば、
   そういうものが見つかりやすくなります。
  ということは、そうじゃないものは見にくくなるということです。

  意識して幸せを探せば、幸せに気づきやすくなり、
   不幸は見えにくくなるということです。

  また、自分の幸せについて考えれば(幸せな気もちになれ)、
   自分の不幸を考えずに(不幸な気もちにならずに)すむのです。
  人は同時に2つのことを考えたり、
   2つの感情を感じることはできないのです。

  そこで、イヤな気もちになった時に、
   「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」と
   心がけられるようになるといいのです。




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