養生

  『養生の実技』(五木寛之)を読みました。

  「治療よりも予防」と言われます。
  病気にならないに越したことはありません。

  五木さんは「治療より養生だ」と書かれています。

    人間は生まれた日からこわれていく。
    老いるとは、そういうことだ。
    そこを苦心して、少しでも良いコンディションをたもち、
    故障をおこさないように工夫するのが、養生ということだろう。

  健康に越したことはありませんが、
   万全という訳にはなかなかいかないでしょう。
  多少どこかに問題があっても、
   その中で少しでも良い状態をキープして
   活動できることが大事なのではないでしょうか。

    養生は長生きの工夫ではない。
    充実した人生を送るために養生するのだ。

    体のコンディションをたもつということは、いうまでもなく
    心のコンディションをたもつことである。
    体は心の状態を写し、心は体のありようを正直に反映する。

  体が健康でも不幸な気持ちで生活するようではよくないでしょう。
  心の問題が病気の原因になってしまうこともあります。

  だからと言って、健康を保つために
   自分の時間やお金やエネルギーを使いすぎるのもよくないのでしょう。
  また、健康のためにムリをするのもよくないでしょう。

    自分を叱咤激励しておこなう養生は役に立たない。
    気持ちいいからやる、これが基本である。

  気持ち好くやれる、楽しめることなら、自ずと持続するでしょう。
  心の健康のためにも、それが重要なのではないでしょうか。

  私も五木さんと同様に、できるだけ病院に行かないし、
   ほとんど薬も飲みません。(だからか、飲むとよく効く)

  私の健康法である散歩やサイクリングやバスケットは
  「好きだからやる」が第一です。

  もう一つ、私が健康な理由は
   心のコンディションが良好だからではないかと思います。

  心身の健康にいちばんいいのは
   楽しんで、幸せに暮らすことではないでしょうか。


    ◇「本のページ

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