人間関係で悩むことが多い人におすすめするのは、
できるだけ「嫌な人のことを考えるのをやめる」ことです。
嫌な人のことを考えれば考えるほど、
相手の存在が自分の中で大きくなり、
その相手との関係が悪く思えてきます。
相手を悪く悪く考えることで、
自分の中で相手をどんどん悪人にしてしまいます。
そうなると、相手と接する時に嫌な気持ちになりやすく、
相手の言動に過剰反応しやすくなってしまいます。
それが相手との関係をさらに悪化させてしまう原因にもなってしまいます。
嫌な人のことを、つい考えてしまうのはしかたがありません。
特に、相手と嫌なことがあったあとには、悪い気分が残ってしまい、
その犯人として相手のことを悪く考えてしまうものです。
一人でいる時などに、嫌な人のことを考えているのに気づいたら、
「いっしょにいない時には、嫌な人のことを考えるのはよそう」
と考えて、その人のことを考えるのをストップできればいいのです。
さらに、「あんな人のことを考えるより、いいことを始めよう」
と考えられれば、なおいいでしょう。
人と何か気まずいことやトラブルがあっても、
その場だけのことにして、
あとでその相手のことを考えなければ
(自分の心の中で)問題を大きくせずにすみます。
その相手との関係が大事で、よく考えたほうがいい場合には、
その人との関係を“考える時間”と“考えない時間”を
分けられるといいでしょう。
“考える時間”には、集中して考える(たとえば、紙に書いて考える)。
“考えない時間”には、
「あの人とのことは、あとで(集中して/紙に書いて)考えよう」
「今は、あの人のことを考えるのはやめよう。今を大切にしよう」
などと考えられるといいでしょう。
嫌な相手のことを考える時間が減れば、
それだけ生活の中での気分が悪い時間も減り、人間関係で、
そんなには悩み苦しまなくてすむようになれるのではないでしょうか。
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