しあわせ日記

12月1日(水)もし〜〜なら
 最近、私がよく試みている考え方に「もし〜〜なら」というのがあります。
 例えば、待ち合わせに相手が遅れた場合、「もし来る途中で何か事故に巻き込まれたのなら」などと考えると、イライラしたり、怒ったりしないですむということです。納得できる理由があれば許せちゃうんです。

 もう1つ、私が経験したこと。雨の日に電車に乗っている時、私は脚に冷たさを感じました。隣に立っていた人の持っている傘がふれていたのです。その時には、自分の立つ位置をずらしました。場合によっては、相手に伝えるでしょう。そのような対処は別として、問題は自分の気もちです。そこで、私は「もしにわか雨にふられたのなら」と考えてみました。それで気もちは一段落しました。ズボンが少しくらい濡れたって大したことじゃない、とも考えられました。

 そんなわけで、同じような考え方がいろいろあることがわかってきました。それらを紹介しながら、何か考えてみようと思います。



12月2日(木)相手が変われば
 誰か、人のためにイヤな気もちになった時、「もしこれが△△(誰々)なら」と考えると、こんなにイヤな気もちにはならないだろう、と思えることがあります。
 例えば私の場合、こんなことがありました。

 いちばん多いのは、人に何かを言われた時にどう思うか、だと思います。
 様々な場合に、いろんな人を思い浮かべることができます。
・自分が好きな人(愛する人/有名人など)だったら、
  イヤな気にはならない。逆にうれしいこともあります。
・親しい人(家族/友達など)だったら、
  たいして気にとめない。なんとも思わないこともあります。
・自分が尊敬する人だったら、
  その人の言うことを素直に聞けるかもしれません。
・子供や心に重い病を持っている人だと思ったら、
  軽く受け流すことができるかもしれません。
・神や仏や天のしわざと思えば、
  その中から何かを学ぶことができるかもしれません。

 相手が変われば、同じことでも、自分の受ける感じは違います。相手を変えて考えてみることで、自分の気もちをラクにするヒントやきっかけにすることができることがあります。



12月3日(金)事実?
 何かがあった時、それが当たり前・もっとも・ふつうと思えることなら、何も感じません。同じことがあっても、その時の状況・相手・気分などによっては、イヤな気もちになってしまうこともあります。
 ちょっとイヤな気もちになっても、正当な理由・同情できる事情などがあれば、しょうがないと思えます。

 納得できる理由や事情が、あるかないか、で自分の気もちが大きく変わってしまいます。起こったことは同じなのに。
 納得できる理由や事情があっても、自分が知っているか知らないか、でも同様です。自分が知らないことがいっぱいあるはずなのに。

 「もし〜〜なら」と、自分が納得できる理由や事情を考えることができれば、イヤな気もちがラクになります。
 その「〜〜」(理由や事情)が、「事実かどうかは問題じゃない、今の自分の気もちのほうが大切な問題」と私は考えます。正しいかどうかより、心の幸せを優先したいと思っています。

 だから、「もし〜〜なら」と考える理由や事情は、事実でも正しくなくてもいいんです。自分の勝手、いいように考えていいんです。それを人に言うわけでもありませんし。
 いろいろと試しているうちに、自分に合う考えも見つかるし、考え方も上達していきます。また、さらにいろいろな工夫もできます。

 「もし〜〜なら」と考えることは、まったく自分の心の中だけの作業です。自分の努力だけで誰にでもできるようになることです。何かイヤなことがあった時に、「もし〜〜なら」と考えられることで、ラクになれ、軽く受け流すことができることがあると思います。



12月5日(日)立場が変われば
 「もし自分が誰々だったら」と考えてみると、思わぬ気づきに出会うことがあります。

 「相手の立場になって考えてみれば」、相手の気もちや考えが想像でき、相手にとってもっともな理由や事情に気づけることがあります。また、そう考えられる自分に余裕が生まれます。とてもいい方法だと思います。

 変な例ですが、私はゴキブリやクモが今でも好きではありません。でも、相手の立場になって考えることを試してからは、恐れる気もちはほとんどなくなりました。だって、相手にとってみたら人間のほうがよっぽど怖い怪物だと気づいたからです。
 あなたに恐れている人・イヤがっている人がいるとしたら、もしかたら相手も自分を恐れたり・イヤがっているということが多いのではないでしょうか。

 もう1つの方法としては、「なりたい自分なら?」と考えることがあります。「なりたい自分なら」と考えることで、望ましい自分に近づくことができ、自分を成長させることができます。

 立場を変えて考えてみることを試してみると、いろんなことに気づけることがあると思います。「相手の立場になって考えてみれば」「なりたい自分なら?」と考えられるようになるだけでも、人間としての成長だと思います。



12月6日(月)××と比べたら
 人は比較によって、不幸になってしまうことがあります。人の幸せと自分を比べてみたり、自分の幸せだった時と今を比べてみたり、自分の理想と現実を比べてみり、・・・。

 逆に、比べることで、ラクになれたり・幸せになれたりすることもあります。

 どんなにつらい時でも、世の中には今の自分より大変な人・恵まれていない人・不幸な状況の人がたくさんいます。「そういう人に比べれば(自分はまだいい)」と考えることができます。
 また、「(過去に自分が)つらかった時に比べれば(今はまだまし)」と考えることもできます。過去にとてもつらい経験をしている人には容易にできるはずです。できない人は、けっこう幸せな人かもしれません。

 私の場合ですと、ささいなことでは、最近、電車に乗っていてまわりの誰とも身体が押し合わずにつり革につかまっていれば、「(小田急線の)満員電車に比べたら、ラクだなぁ」とか思えてしまいます。
 少しくらい身体がきついことがあっても、「高校のバスケットの合宿に比べたら」と考えられると「まだまだ」と思えます。
 精神的につらいことがあっても、「あの時に比べれば」と思えることがあります。

 「××と比べたら」という考え方は、比較的簡単な幸せになる考え方だと思います。少し考えれば「××」は見つかると思います。そう考えられれば、少なくとも少しはラクになれると思います。



12月7日(火)思いつかない?
 「もし〜〜なら」と考えようと思っても、その「〜〜」が思いつかない、という時もあると思います。ムリにこの考え方をする必要はありません。ちょっと考えてみて、思いついたら「よかった」、思いつかなくても「ハオハオ」です。

 「もし〜〜なら」と考えるためには、創造力がいると思われるかもしれませんが、それほど必要とは思いません。
 はじめは、すぐにその場で思いつくのは難しいかもしれませんが、あとでこの辺のページをヒントにして、こう考えれば良かったんじゃないか、と考えてみてください。今度、同じような時には、思い出せるようになれます。

 毎回ちがう「〜〜」を考える必要なんてありません。自分に合った考え方はほんの数個や数パターンで十分だと思います。自分の得意な考え方が習慣になれば、すぐにその場で自然に出てくるようになります。

 なんでも最初からうまくはできません。はじめは参考書を読んだり人のマネをしたりしながら、実際に自分で試してみて、うまくいかなくてもすぐにあきらめずに、自分なりの工夫をして、自分に合った方法を少しずつ身につけていく――なんでもだいたいこんなものですよね。

ハオハオ     好!好!



12月8日(水)幸せをイメージ
 「もし〜〜(幸せ)なら」と、自分がほしい幸せを得たことをイメージすることで、幸せな気分になることができます。

 自分がほしいものを「持っているもの」だと想えば、幸せな気もちになれます。
 例えば、「自分は十分なお金を持っている」とうまくイメージできれば、それなりの幸せを感じることができます。私だったら、そのお金で自分のやりたいことをする時間を買いたいと思います。実際には、その間の最低限の生活費があればいいわけです。そうしたら何をどうしようか、などと考えるとなかなか楽しいものです。
 大金持ち・資産持ちの人もそれを持ち歩いているわけではありません。持っているつもりになれた人とどのくらいの差があるのか? などと私は考えてしまいます。

 「自分の夢や目標が叶ったもの」とうまくイメージできれば、それなりの幸せを感じることができます。多くの人から認められた、拍手喝采を浴びているなどと想うのもいいと思います。
 私は「夢をもって幸せに生きる」方法として、その夢の実現をイメージする、ことを実践しています。そのことで「幸せの予感」を感じることができます。そして、「では、どうしたら?」「そのために今、できることは?」と考えます。

 「自分が好きな人といっしょにいる」ことをうまくイメージできれば、それなりの幸せを感じることができます。
 愛する人・憧れの人・理想の人などを自由にイメージしていいわけです。目を閉じてすぐそばにいると想えればいいわけです。
 こんなことを試してみると、その対象が神や仏でも同じなのかなぁ、などと思いました。私は、ステキな女性のほうがいい、と思いますが。

 「幸せをイメージする」この方法は、現実とは違います。でも幸福感が湧いてくることは事実です。私は自分の幸福感は信じています(実際に感じるんだから)。この方法が自分を救ってくれることも、幸せにしてくれることも実際にあります。
 また、私にとっては「幸せ」について考えるいいヒントにもなります。

 「幸せをイメージする」方法は、自分の頭の中だけの作業です。ある意味では簡単な方法です。幸せをイメージする能力を高めることは、幸せになる1つの方法だと思います。



12月9日(木)いい経験と思えば
 「もし〜〜ならと思えれば」と書いてきましたが、もっと意識的に「○○と思えば」という考えがあります。

 代表的なのが「いい経験と思えば」です。つらい事もいい経験と思えば、我慢もできるし、何かを学ぶこともできるということです。
 「いいきっかけと思えば」「いい機会と考えれば」「授業料を払ったと思えば」「与えられた試練と思えば」などもそうです。

 さらに前向きに、「このことをいい経験と思えるようにしよう。そのために、今できることは?」のように考えるのもとてもいいと思います。

 ところで「いい経験」ってどういうことでしょうか?
 幸せに結びつくことかもしれません。幸せだった経験、今の幸せに貢献した経験、将来の幸せに結びつく経験。
 いい経験を積み重ねることが、幸せになることなのかもしれません。
 いい経験がいっぱいできるように生きられたら、と思います。そのためにも「いい経験と思えば」「いい経験にしよう」という考えが役立つと思います。



12月10日(金)意欲の問題
 私が「もし〜〜なら」と考えるのは、「今の幸せになる考え方は?」といういつもの自分への問いかけから始まります。その時にできる幸せになる考え方の一種が「もし〜〜なら」です。
 「いいきっかけにする」「いい経験」「いいように考える」などもそうです。

 世の中には「幸せになる考え方をしよう」と努力せずに、不幸を嘆いてばかりいる人がいます。そういう人は、「もし〜〜なら」なんて考えることはできない、と言うかもしれません。

 もしあなたが、少しでもラクに、少しでも心やすらかに、少しでも幸せに過ごしたいと思うのなら、いろんな幸せになる考え方を心がけてみてはいかがでしょうか。
 すぐにうまくはできないことも多いと思いますが、「幸せに過ごせるようになりたい」という意欲があって、工夫を重ねれば、少しずつうまくできるようになると思います。

 私などは、どうしてみんなもっと幸せになる考え方をしようとしないのかなぁ、幸せになりたいという意欲が足りないんじゃないかなぁ、なんて思います。みんな幸せを求めているはずなのに。


   

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