しあわせ日記


4月1日(火) エイプリール・フール
 生まれてはじめてエイプリール・フールのウソをついてしまいました。
 今日4月1日は、勉強会の仲間であるKさんの誕生日です。4月1日は早生れです。Kさんは仲間では一番若い。Kさんは現在アメリカ西海岸サンノゼに勤務中です。HappyBirthdayメールを出そうと考えましたが、エイプリール・フールなので違う方法を考えました。
 今朝、勉強会の仲間にメールを出しました。それは私宛にKさんから秘密のうれしいニュースメールがあったのを、私が仲間に転送メールするというものです。私のメッセージには、Kさんからのメール着信、Kさんの誕生日、もしかしたらエイプリール・フールかもしれない、おめでとうメールを出しましょう、などと書きました。そして、Kからのメールの内容も私が作成しました。サブジェクト、日付、メールアドレスなどのヘッダも、シグネチャ(署名)も私が捏造しました。(よく見るとウソとわかる証拠も隠しておきました)

 夕方、1人の仲間から「秘密の話ならメールを出さない方がいいのじゃないか」という内容のメールが届きました。どうも完全に信じているようです。
 私は夕方、KさんにHappyBirthdayメールを出しました。Kさんは向こう時間の4月1日の朝にメールを読むと思います。そこに今回のエイプリール・フールのネタばらしも書きました。

 KさんのところにたくさんHappyBirthday(&Happy???)メールが届いているといいと思います。ちょっと心配なのは、私のメールを信じて、Kさんの秘密ということに気をつかってしまう人がいるかもしれない、ということです。私の予想外のことでした。それだけ私に対する信頼(単にクソマジメと思ってる?)、仲間の思いやりなどを感じます。
 明日、仲間にもネタばらしのメールを出します。最終的にはみんな笑ってくれると信じています。

 4月1日から読売新聞・生活欄で「自分探し、心探し」というコラムが始まった。"癒し"オタク、精神世界オタクという言葉が出てきた。どうせなるなら、みんなも幸せオタクになればいいのに。

 家への帰り道の桜がきれい。私の好きな夜桜だ。なぜか「shall we dance・・・」と口ずさみながら、上機嫌の私だった。得意のサイドステップやバックステップを踏むことはしなかった。



4月2日(水) 新年度のお知らせ
 新年度(新学期)になりました。皆様の中にも新たな生活が始まった方もいらっしゃるかと思います。
 幸せのホームページもデザインを変更しました。わかりやすくすることを意図しました。大筋の内容としては変わっていません。まだ落ち着いていないので、うまく案内できていないところもあります。改善していきたいと思っています。

 新しい企画をいくつか用意していますが、思うようにできていないので1つずつオープンしていこうと思っています。
 人生相談の別頁として「アダルトチャイルドのための幸せになる考え方」を作りました。最近話題になっている「アダルトチャイルド(またはアダルトチルドレン)」についてです。私も関心を持っています。まだはじめたばかりでコンテンツが揃っていませんが、今後充実させていこうと思っています。
 心の散歩の別頁「インナーチャイルドへのメッセージ」を近日公開としてあります。実は、これは従来からあった「子どもに伝えたいこと」を再構成し、1つのページとして近々オープンします。今後新たなものもつけ加えていくつもりです。
 アダルトチャイルド、インナーチャイルドと、心理学や精神世界の用語が表面に出ていますが、私のスタンスが変わるわけではありません。
「幸せになる方法」実践講座は、次回4月8日掲載予定の「第15講 幸せに暮らす習慣をつくる」が最終回です。その後には、「幸せになる方法」解体新書がスタートします。「幸せになる方法」を整理し、わかりやすくまとめるつもりです。私ももう一度「幸せになる方法」を1から考え直してみたいと思っています。
 その他にも考えていることはありますが、ボチボチやっていきます。

 1つ今日気づいたことがあります。それは新しいコンテンツが飛び飛びに置かれていることです。NEWのページを作ろうと思います。
 何かお気づきの点や、アイデア、ご意見・ご感想等、お寄せいただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします。
                           本多時生



4月3日(木) まじめな話
 友達3人と町田で待ち合わせて昼ごはんを食べる。3人とも主婦だ。私は94年の1年間、カルチャー・センターで「セルフ・カウンセリング」というものを学んだ。そこで知り合った。以来2・3ヶ月に1回は集まっている。昼食後にはいつもは私の事務所で話をするのだが、今日は事務所の中がとっちらかっているので、喫茶店で話をする。

 話の内容はきわめてまじめだ。それぞれの近況から、最近の話題、家庭の話などだが、一般的な世間話は少ない。1人の方が今やっている電話相談の話。1人の方が続けている「セルフ・カウンセリング」の話。1人の方が今やっている住居地図作成のアルバイトの話。私がやっているホームページの話。「アダルトチャイルド(AC)」の話題にもなった。昨晩ACがでてくるテレビドラマがあったそうだ。私と同じように斎藤学さんの本を読んだ人もいる。1人の方の友達がACを自覚し苦しんでいる話。夫婦間の問題、嫁姑の問題、子どもの問題、親戚づきあい、友達関係、親と自分の問題など、各自が抱える問題について話す。基本的には他の人は聞き役になる。みんな、人の話が聞ける人だ。それぞれの意見もでるが、議論にはならない。意見が違ってもいいというスタンスだ。決め事がある訳ではないが、自然にそうなっている。

 私は聞き役が多い。私には自分の問題がほとんどないからだ。私はアドバイス的な発言はしない。1つの考え方を提案することはある。現実問題は一言でかたずくような簡単なものはほとんどない。私にとってはいいと思う方法も、相手にとってはそれがいいとは限らない。私はどちらかと言えば"変わった人"だ。私の価値観を押しつけるのはよくないと思う。
 どの家庭にも、どの人間関係にも、何かしら問題はある。本で読むより、リアルな話を聞くことになる。相当、本音の話が出てくる。その点はお互いに信頼感があるからだと思う。時には、男としては耳が痛い話もある。私はそういうものでは心がみだれることはない。1人の(または一部の)男性の話として聞く。もちろん反論はしない。私でも、ずいぶんひどい人がいる、と思うことがある。男性の気持ちがわからなくもないときがあるが、弁護はしない。

 いろいろな考えをする人がいることがわかる。私の考えもいろいろの中の一部だ。そういう意味で私の発言も価値があるのではないかと思う。今日も後で1人の方に「参考になった」と言われたが、私は思い当たるような発言をした記憶はなかった。
 今日は、昼食時間も含めて5時間以上話をしていた。だいたいいつもそのくらいだ。駅へ向かう路上で、「本多さんはよく黙って話を聞きますね。男の人では珍しい。それがいいのよ」と言ってもらった。
 これだけ心を開いて、まじめに悩みや幸せについて話をできる仲間は他にいない。大切にしたい。



4月4日(金) しあわせの日
 今日は「しあわせの日」です。私が勝手に決めました。みなさん幸せに暮らしましょう。(以上は、4月4日 朝、掲載)

 手を合わせて「(手の)しわとしわを合わせて、しあわせ」という、お仏壇のTVコマーシャルがあった。「しわ合わせ」が「しあわせ」なら、4(し)と4を合わせて「しあわせ」の方がスッキリしている。ということで、4月4日を「しあわせの日」と勝手に決めてみました。
 今年はここに書いただけでしたが、来年は何かイベントを考えてみたいと思います。「しあわせの日」が一般に浸透したら楽しいな、と思います。

 バレンタインデーのように、何か商品が売れる企画を立てれば、はやるかもしれない。とすると、どんな商品がいいだろうか?・・・うーん、ムズかしい。しあわせなプレゼントって何だろう。笑顔、やさしい言葉、親切なんていうのはお金のかからないものだし。お金のプレゼントはもらうとうれしそうだが、それを贈る人と贈られる人が幸せと思えることには問題がありそうだ。花じゃあ、母の日みたいだが、種類が違えばいいか。この季節の花と言えば・・・サクラだ。でもだめだ。桜の花は売っていない。みんなが近所の桜の枝を折るようになったら、せっかくの花見シーズンもしあわせの日も台無しだ。
 本はどうだろう。なんだ簡単な答えがあった。「幸せになる方法」の本のプレゼントだ。これは幸せなプレゼントだ(?)。あまりにもわざとらしいか。少なくとも私が言い出すことではないな。それに何か宗教みたいだ。相手にどう思われるかわからない。でもその点は大丈夫。その答えは「幸せになる方法」の中に書いてある(そこまで読んでくれればだが)。肝心な話が抜けていた。「幸せになる方法」は絶版だった。
 1年かけて考えたらいいアイデアが生まれるかもしれない。

 本当は心がこもっていれば何でもいいんだよね。物じゃなくても、サービスでもいいし。よく子どもが親にあげる「肩たたき券」みたいのもいいよね。バスケットの仲間に「マッサージ券」あげたらきっと喜ばれる。でも、1人にあげるのは問題がある。みんなにあげたら、合宿の夜は眠る時間がなくなる。もう少しで春の合宿だ。そう言えばとちょうど誕生日の人がいる。覚えていたら、誕生日プレゼントにマッサージでもしてあげよう。

 記念日などの特別な日は、人を幸せにするチャンスだ。人を幸せにすることは自分の幸せ。
 来年の「しあわせの日」には、幸せなことを何かしましょう。忘れないように、うまくできるように、今日から1年間練習しましょう。



4月5日(土) 遊び心
 朝から雨模様。満開の桜の花。似合いそうもないけど、雨に濡れた桜もなかなかいいね。

「ふたりっ子」(NHKテレビ)が最終回だった。ラストシーンは2005年、主人公の1人野田香子と羽生善治さんとの名人戦の対局場面。ここ1ヶ月くらいは未来の話だったのだ。このドラマは遊び心満載だった。
 NHKにしては、ずいぶんと思い切ったことをいろいろとした。
 将棋界の話は特にすごい。野田香子は史上初の女性プロ棋士になった。現実の将棋界では過去に誕生の気配すらなかった。それがドラマの最後には1つのタイトルをとった。また、現在から7年後の将棋界を戦国時代とし、7冠を7人が分け合うというのは大胆な予想だ。(巨人・原辰徳監督誕生のニュースは、誰でもできる予想だった。)それにもっとも異議をとなえるはずの羽生さんが、その中の1人として入っていて実名で出演しているのが何ともおもしろかった。戦国時代からの連想で、毛利、織田、羽柴という役名を作った。毛利役は、中村橋之助さんではなくて、ヤクルトの古田選手だ。
 役と言えばすごいのは、オーロラ輝子だ。河合美智子さんが演じた演歌歌手が実際にCDを出し、現在50万枚のヒットだという。木曜日の「徹子の部屋」(テレビ朝日)のゲストだった。今はオーロラ輝子としての仕事も多いらしい。今年の紅白歌合戦出場も夢ではない。

 話題性の多いドラマだったが、内容もなかなかおもしろかった。
 私が好きな登場人物、マサ兄(たぶん、実は一番人気だと思う)の最終回はカッコよかった。
「幸せの形は1つやあらへん。いろんな幸せがあるし、いろんな生き方があんねん。真実も玲美も自分の人生は、これから自分で決めていかなあかんで」

 元来クソマジメな私は、もっと遊び心を大事にしなければ、と思う。



4月6日(日) リハビリ
 今晩、巨人の桑田投手が復活した。感動するものがある。

 私もアキレスけんを切断した時に、手術後にリハビリ(テーション)をした。これが意外と難しい。
 まず、3週間ギブスで固定されていた脚からは、筋肉がごっそりとなくなっていた。筋肉も鍛えなくてはいけない。
 つなぎ合わせた筋は短くなっているから、足首が思うように曲らない。筋を伸ばす運動をする。もしかしたらまた同じところが切れるのではないかと恐怖感がある。どの程度までやっていいかの加減が難しい。そこで頼りになるのは、整形外科とリハビリの先生と、経験者だ。病院にはだいたい同じ経験をした先輩がいる。はじめてのことには何でも不安がある。知っている人に話を聞くのはいい方法だ。
 ある程度よくなると歩く練習を始める。最初はうまく歩けない。筋がつっぱって怖いのだ。つまずいてころんだら、という恐れもある。ぎこちない歩き方になる。うまく歩けないと、どうやって歩くのだろう、とまじめに考える。どういうタイミングで足を上げればいいか、出した足はどこからつくのだろうか、などと考える。そんなこと今まで考えたこともない。細かいことを気にすると余計に不自然になる。
 でも私のリハビリは順調だった。リハビリの先生からは「回復は20代並みの早さで、リハビリの進度も最短だ」と言われた。これ以上のスケジュールはやらせることはできない、とも言われた。(えへん、えへん)
 これでも私はまじめにリハビリに取り組んだ。病室にリハビリ用のゴムチューブを借りて帰り、ベッドの上で筋力トレーニングをした。テレビを視る時や本を読む時などには、足首のストレッチ運動をしながらだった。鏡に映る自分の歩く姿を見たり、うまく歩けるイメージトレーニングもした。毎朝早く起きて、屋上に行き、景色を楽しみながら、歩く練習をした。努力した人としない人の差がでるのは当り前のことだ。

 桑田投手の完全復活は考えられないくらい早いと言われている。さすが桑田だ、桑田ならでは、などと思っては、何も得るものはない。私は桑田さんの並々ならぬ努力の成果だと想っている。それを支える野球に対する熱意と精神力があったのだと思う。桑田さんのような人になることは難しいだろうが、桑田さんのように自分なりの努力をすることは誰にでもできると思う。

 深夜の「スポーツうるぐす」(日本テレビ)に桑田選手が出演した。「投げるだけで幸せ」と思ってマウンドに登ったそうだ。



4月7日(月) 「1×1」
 昨晩録っておいた「1×1」(TBSテレビ)をビデオで視た。ワンバイワンと読む。(バスケットならワンオンワンだ)対談番組。今回は、マラソンの有森裕子さんと、ラグビーの平尾誠二さん。競技場のスタンドで2人だけという設定。話がはずんでいる。お二人の人柄か、構成の良さか、うまい編集のせいか?

 平尾「自分らしくあればいい。自分の意志でしていることが大事」
「自分らしく」は有森さんも同じだと言うが、その先がすごい。
 有森「常に頑張っていたい」「ラクをすることに価値がないと思う」
 有森さんの部屋にはテレビがないという。あればいくらでも視てしまうので、置かないそうだ。これをやるには勇気がいる。人との会話に入れない恐れがある。それを堂々と宣言してやっているのは、もっと大切なものを持っている証拠だ。

 平尾さんが番組の最後に言った。
「現状維持っていうのは、時間がたつとマイナスになる。いつも同じように満足感を得ようと思ったら、常に向上していかなければならない」
 さすがに前向きだ。でも、現在のポジションよりも、現在の方向性の方が大切なのかもしれない。ポジションを比較したら落ち込むこともあるだろう。でも自分が前進しているという自覚があれば、そこには満足感もあるし、「きっといつかは・・・」という希望も持てる。

 来週は、F1レーサーの片山右京さんと、サッカーのラモスさんだ。また、楽しみだ。



4月8日(火) 缶ビールもらった
 今朝はひさしぶりの快晴だ。昨晩の強い雨にも散らなかった桜の花が、たいした風もないのにクルクルと散ってくる。ハラハラのように悲しげでもなく、ヒラヒラのように無表情でもなく。花びらの気持ちになったら、クルクルだった。

 夕方散歩に出かける。駅前でキャンペーンガールの人が何か配っている。近づくと、なんとそれは缶ビールだった。タバコの場合はたまにあったが、いつもことわった。今日は喜んでもらった。ラッキー、正直うれしかった。もらったのはサッポロ黒ラベルの135ml缶だ。ご試飲見本と書いてある。
 立ち去り難く少し離れたところで見ていた。5歳くらいの男の子を連れたお母さんが、私の目の前で、「もう1つもらってらっしゃい」と男の子に言った。男の子は走っていき、おねぇちゃんから1つもらって、得意そうに戻ってきた。そして、「お父さん、喜ぶね」だって。この言葉をお父さんが聞いたら、もっと喜ぶと思う。

 町田の西友が最近新装開店した。今日は店内を散策してみた。
 私が聞いているのは、リブロという書店が広いということだけだった。さっそくエスカレーターでリブロに行く。コンピュータ関係の本は多い。ひと回りしたが、心理学関係の本がない。そう言えば文芸書もない。それにフロアの4分の3くらいでは、それほど広いとは思わなかった。実はもう1階上のフロアもリブロだった。心理学関係のコーナーには、平積みでアダルトチルドレンに関する本が並んでいた。町田の本屋さんは超激戦だ。
 リブロのすぐ下の階には、パソコンのソフマップがあった。今日はじめて知った。なかなか安そうだ。3.5インチ2HDのフロッピーディスクがずいぶん安かった(昔に比べて。私は最近しばらく買っていなかった)。事務所の在庫がないのを思い出し、それを買った。50枚1,299円(税込1,363円)。50枚あったら5年くらいはらくにもちそうだ。昨年のメディアバレーに続いてソフマップ。町田はパソコンショップの激戦区でもありそうだ。
 散歩場所が増えたと考えれば、私にはうれしいことだ。

 今、事務所で先ほどもらった缶ビールを飲みながら(あっというまに飲み終わってしまった)、この日記を書いている。さすがに135mlでは、自分に「足るを知れ」と言っても説得力がない。すまないことに冷蔵庫に入っている缶ビールはサッポロさんとは違うブランドだ。でも、それに手が伸びるのは、時間の問題だ。



4月9日(水) 早朝ランニング
 4時を過ぎたがまだ眠くない。昨晩からずっと起きている。きのう昼寝を4時間半したからだ。というのは前夜、考え事をしていて眠らなかったからだ。
 もう夜明けが近い。いつものように散歩に出たくなったが、ふと「走ろうか」と思い立った。ここ3年以上、朝走っていない。中学時代からたまに早朝ランニングをしてきた。きちんとした習慣ではない。続ける時期とやらない時期にムラがある。

 4時半過ぎに外に出た。Tシャツの上にトレーナーで少し涼しめで丁度いい感じだ。ゆっくりと走り出す。上り坂でヒザが痛くなってきた。いつものことだ。私は中学の時から運動のはじめにはヒザが痛くなる。でも身体が温まれば問題はない。小学校の脇の桜の木の下で止まって、屈伸とヒザを回す運動をする。いつもより少しヒザが痛かった。たぶんアスファルト道路のせいだ。それからゆっくりと走り、中学校に行く。開いている門から入ると、少し散ったがまだまだ花ビラをたくさんつけた桜がある。
 校庭には楕円形に石灰で白線がひいてある。少し体操をしてから、白線にそって走り出す。土の感触が足の裏から伝わってきて心地よい。リキまずに2周したら、思っていたよりも調子がいいので、3周めはペースをあげて少し頑張ってみる。さすがに足にきた。あと2周はラクに走った。Tシャツの中で汗が流れ落ちるのを感じた。ちょうど太陽が顔を出した。
 朝礼台のところへ行き、トレーナーを脱いだ。汗ばんだ腕に触れる空気が気持ちいい。朝礼台に腰かけて、少しの間日の出を愉しんだ。
 なんとなくもの足りなかったので、スクワットジャンプをした。手が地面につきそうになるまで腰を下げてから、一気にジャンプする。着地してそのまま同じように連続してジャンプする。ジャンプにキレがない。空中にいる時間が短い。最近筋力トレーニングをやっていなかったから当然の結果だ。20回続けるつもりだったが、15回しかできなかった。今日は15回を3セットでやめた。再び汗が吹き出した。
 帰りはゆっくりと歩いてきた。天気もいいし、空気もいい感じだ。桜もきれいだし、鳥も鳴いている。身体も元気だし、充実感もある。気分壮快。



4月10日(木) 桜吹雪
 今朝の桜の木の下は、あちらこちらで花びらがクルクルと散っている。地面には花びらがいっぱいだ。
 昨夜の夜桜はよかった。1本の少し大きめの桜の木の下を歩いている時、一陣の強い風が吹いてきた。私の目の前を桜の花びらがたくさん斜めに落ちていった。「紙吹雪のようだ。これは桜吹雪だ」と思った。そこで思いついたのが、「この遠山の桜吹雪、散らせるもんなら散らせてみやがれ!」という金さんのセリフ。でも、桜吹雪とは散っている様子ではないか、もう散っている最中だ。何かヘンだ。そう言えば最近は「遠山桜」とか「お目付桜」とか言って「桜吹雪」とは言っていないような気がしてきた。
 その後で、もっと見事な桜吹雪を見た。道路を走る車のヘッドライトに映る散りゆく花びらはきれいだった。そして、1台のトラックが通り過ぎ、次の車が通るまでの少しの間、道路の上は桜の花びらの踊り場となった。トラックが作り出したつむじ風のような乱気流に、路面に敷きつめられた桜の花びらが舞い上がった。これこそ、光の中の桜吹雪という感じできれいだった。

 話は今朝の続き。広い空き地の脇を通ると、その中ほどで30代くらいの夫婦らしき2人が、しゃがんで何かを摘んでいる。よもぎだろうか、つくしだろうか。よもぎが生えているのは以前から気がついていた。今日見てみると私の近くにはスギナはたくさん生えているが、つくしはまだ見あたらない。たぶん、よもぎを摘んでいるのだろうと想った。よもぎ餅でも作るのだろうか。自分の子どもの頃がなつかしいと共に、「幸せな光景だな」と思い、微笑ましかった。

 桜吹雪のことが気になっていたので、事務所について辞書をひいてみた。桜吹雪は見つからなかったが、花吹雪が見つかった。「風に乱れ散る花を吹雪にたとえた。特に桜の花についていう」と書いてあった。だからやっぱり、桜吹雪は散る様子だ。
 もう1つの考え方がある。「桜吹雪」は入れ墨の構図の名称ということ。「昇り龍」や「緋牡丹」と同じだ。そう考えると、「金さんの桜吹雪、散らせるもんなら散らしてみやがれ」もよさそうだ。

 こんなこと考えてる私は幸せ者というより、ヒマ人かな。でもけっこう楽しんで考えてる。日記にも書いたし、まぁいいか。