しあわせ日記

2月1日(土) 考えた朝
 朝、家から駅までの20分、近頃の私には珍しく歩きながらの考え事が多かった。家を出てから、下弦の月を見ていいなあと思い、犬と散歩している人を見てやさしい気持ちになれたまでは覚えているが、それ以降がぜんぜん思い出せない。
 何を考えていたかは、いずれ考えがまとまってから書きます。
 最近、外を歩いている時には幸せ探しばかりしている。それが習慣になっている。ときには「どうしたら喜んでもらえるページがつくれるかなぁ」などと考え、いいアイデアが思いつくこともある。でも、こんなに長時間集中して考えたのは珍しい。
 もちろんいろいろなことを考えるのは好きなので、幸せな散歩ではありました。



2月2日(日) 朝風呂
 昨晩はバスケットの練習後に仲間と飲んで終電になった。酒席の後半に飲んだのは「秀穂」という名の日本酒だった。店内にその酒のポスターが貼ってあった。私はポスターの「穂」の漢字の右肩に点があることに気づいた。点はないと思っていたので仲間に言ったが、全員に反対された。現に目の前に証拠があるのだ。私もそうかなと思いあっさりと引き下がった。そして今2冊の辞書を引いてみた。点はない。ワープロに入力しても表示されるのは点のない「穂」だ。来週はリターンマッチだ。これも日記の成果だ。

 今朝はきのうの練習の疲れがだいぶ残っている。こんな日には朝風呂がいちばんだ。といっても私は事務所に泊まったほとんどの場合、夜でなく朝風呂に入る。ただ、バスケット練習日の翌朝の風呂はいつもより長く入る。
 私は半身浴をする。入ったときに胸くらいになるように浴槽に湯を張る。浴槽内にすわると肩から上と折り曲げたヒザが少し出てしまう。せまいユニットバスだ。今は寒いのではじめに身体を暖める。ヒザをさらに折って腰をぐっと前へずらす。後ろにできたスペースに上半身を後ろにたおしていくと、頭が浴槽にぶつかる。そこで両足をはね上げ浴槽のふちにかける。さらに腰を前にずらすと肩まで湯につかる。背中が半分くらい底につくと身体が安定してなかなかいい気分だ。とても人に見せられる姿ではないが。(誰も見たくないって!)
 ある程度身体が暖まったら、あとはふつうに座りゆっくりといろいろなことを考える。半身浴を続けていると、顔から汗がしたたり落ちてくる。さらに頭髪の中からも汗が流れ出してくる。半身浴は心臓に負担が少なく、健康にいいとテレビ番組で言っていた。半身浴は、リラックスできる、長時間入ることができる。それでいて、身体の血行がよくなり、風呂から上がっても、身体の中からポカポカしてくる。
 私は日曜の午前中に二度三度と入浴を繰り返すこともある。そして、風呂の中は私にとって極楽であり、アイデアの宝庫である。


2月3日(月) 「おかあさん、木があかくなってきたよ」
 月曜朝9時55分、「親の目子の目」というドキュメント番組(テレビ朝日)を視る。
 広沢里枝子さんは幼少時から視力が弱く、小学1年の時に進行性の網膜疾患と診断され、いずれ失明すると宣告された。里枝子さんは福祉の道を目指し大学に入学するが、3年の時には視力は相当に低下していた。今のご主人とサークルで知り合い、卒業から3年後に結婚、妊娠。「子どもを産み出すためなら失明してもかまわない」と男の子を出産。2人目の男子も出産。子育てにも苦労はあった。しかし、里枝子さんは言う。「赤ちゃんの生きようとする力に励まされた」「子どものことで夢中で(障害のことは)忘れていた」
 今はかすかに光を感じることしかできない。しかし、「かわりに4つの目をもらった」「子どもが新しい世界を教えてくれる」と。長男が5歳になった時、子どもから星座のことや、木が赤く色づいたという季節を教えてもらったという。それらは里枝子さんにとっては生まれてはじめての気づきだった。

 里枝子さんは地域のボランティア講座で小学生を前に講演した。小学1年の失明宣告とそれからを語り、「目が見えないことは不自由ですけど、けっして不幸なことではありません。不幸なことなんかではあっちゃいけないんです」
 自ら不幸にしないという強い意志を感じる。

 里枝子さんはよく笑う。いつも口もとに微笑みを含んでいるように見える。明るく前向きだ。ちょっと失敗しても、自分で「まぁいいか」と言ってケロッとしている。
 最後の場面は印象的だった。小学生になった2人の息子とアイススケートリンクに立つ。はじめは2人の間で、手をつないで足の運び方を教えてもらう。そのうちに、手を離してひとりで滑り出す。2人の息子の両側からの声のナビケーションでスイスイ滑べる。これが実にうまい。何の不安も感じさせない。いかにも楽しそうな笑顔だ。
 里枝子さんの考え方や生き方が素敵だ。里枝子さん、ご主人、2人の息子。人間の素晴らしさに感動し、涙がこぼれ落ちた。



2月4日(火) 「ふぞろいの林檎たち」
 今日「ふぞろいの林檎たち」(TBSテレビ)夕方の再放送が最終回だった。私が視たのは第1回目と最終回だけだ。それも他のことをしながら。ドラマとしては見ていない。「あの頃はこんな服装だったな」とか「出演者が若いな」などと思っていた。朝「ふたりっ子」(NHK)を視るので手塚理美さんの変わりようは特に感じる。
 ここ1・2週間テレビ番組表を見る時に「ふぞろいの林檎たち」がよく目についた。各回のタイトルのせいだ。「恋人がいますか」「生き生きしてますか」「何を求めてますか」「親友は誰ですか」「キスしてますか」「どんな夢みてますか」「大きな声が出せますか」「ひとの心が見えますか」「胸をはっていますか」という問いかけになっていた。

 私もよく自分に問いかける。「何がしたいんだろう」「なぜこういう感じがするのかな」「どうしたらできるかな」「こんなとき幸せになるにはどんな考え方をしたらいいのだろう」など。私は自分を育てる1つの方法として自問自答することにしている。そんなに深刻に考える訳ではない。その時にすぐ答えが思いつかなくてもそれでいい。悩むために問いかけるのではない。幸せになるために問いかけている。

 ドラマの最後のセリフは次のものだった。
岩田(時壬三郎)「問題は生き方よ」西寺(柳沢慎吾)「わかってるよ」
 明日からは「ふぞろいの林檎たち2」の再放送が始まる。



2月5日(水) マンネリ?
 今朝メールが9通届いていた。そのうちの5通は勉強会の仲間からだ。きのうの朝、次回勉強会の連絡メールを出しておいた。新年会を兼ねるので、私の事務所で鍋パーティをやろうと計画している。出欠予定と鍋の希望の返事があった。5人とも出席予定。鍋は、寄せ鍋とチゲ鍋(キムチ鍋)が人気を二分している。

 Eさんから「ちょっとマンネリ気味かな?」と幸せのホームページに関する感想をもらった。新しい企画を少しずつスタートしたり、それなりの考えを持ってやっているので、若干ムッとしないでもない。でも、考え直してみるともっともなことも多い。特に「トキオ通信」は確かにマンネリ化してきた。「心の散歩」は新作ができていない。「実践講座」は「幸せになる方法」の焼き直しだ。文章も・話題もパターン化し、同じフレーズを多用している。

 やはり、こういう感想はありがたい。新たな視点を与えてもらった。マンネリに陥らないように気をつけたいと思う。すぐにはできないが、少しずつ変えていきたいと思う。ということで、次回の「トキオ通信」には新しい連載をスタートします。今週中にホームページ上に小さな企画を1つ入れます。今月のテーマ「ナビゲーション」についても少しずつ実現していきます。
 Eさん、どうもありがとうございました。



2月6日(木) 幸せオタクを名乗る
 最近、自ら「幸せオタク」と名乗ったりする。先月「日記リンクス」に登録する際に使ってからだ。日記リンクスでは「×××ホンダトキオのしあわせ日記」と簡易表示される。この×××を何にするか考えた。他の人のを見ると、「ミーハーお気楽主婦」「東京理科大」「今日もケチつけるぞー」「とうとうテレビ出演までしてしまった」などとある。やはり、シンプルでわかりやすく人目をひくものを、と考えた上で「幸せオタク」にした。

 先日も「カウンセラーホームページですか?」というメールがあったとき、「とてもカウンセラーなどではありません。ただの幸せオタクです」などと返事を書いてしまった。私は心理学を正式に学んだことはない。当然カウンセラーなどではない。哲学の本を読んでもチンプンカンプン。宗教に関わる経験皆無。個人的に「幸せ」に異常にはまっているだけだ。今のところただの「幸せオタク」にしておこう。(もうちょっとマシなのも考えたい)

 「幸せオタク」という言葉をはじめて使ったのは、なんと96年9月1日幸せのホームページ開設時、トキオ通信No.1の最初の「発刊にあたって」だった。今そのページを開いて読んだ。「まあ、ひとりくらいこんな幸せマニア・幸せオタクがいてもいいかなとも思う」と書いている。
 たった5ヶ月前のことだが、何かだいぶ前のことのような気がして懐かしかった。



2月7日(金) 新しいフクロウ
 今日久しぶりにMspaintを使っていくつかフクロウのイメージを作った。といっても目と口を変えただけだ。目の形を変えるだけで、ずいぶんと表情が変わる。これは、来週の心の散歩のRENEWに使うために作った。現在作業中だが、なかなかいい感じだ。乞うご期待。
 もともと心の散歩のナビゲーゲーションに使用するためにフクロウのキャラクタを考えた。年初からやりたかったが1月中はできなかった。2月中には心の散歩をすべてRENEWしようと思う。
 今後は他のところでもフクロウのキャラクタを使っていこうと思う。若干重くなるが、少ないイメージでどういい(幸せな)雰囲気を出せるかが問題だ。

 イメージを作ったり、ページの中に貼り込んでいくのは、やり出すとけっこう楽しい。



2月8日(土) 優先順位
 今日明日は忙しい。まだ月曜更新分はでき上がっていない。今日は夕方からバスケットの練習があり、明日は試合がある。現在はホームページ作成を生活の中心にしている。でも週に1回のバスケットの練習はそれよりも優先する。もし週2回だったらバスケットを1回パスするだろう。年2回のバスケットの公式戦は現在最優先する。そのためにホームページに遅れが生じてもしかたがない。
 これらの選択はぜんぜん苦にならない。なぜならやりたいこととやりたいことの選択だからだ。やりたくないこととやりたくないことの選択だったら、気分はよくないかもしれない。
 どうせするなら楽しい選択を人生の中でもしていきたい。



2月9日(日) 最高のゲーム
 今日のバスケットの試合は、うちのチームではいままででいちばんいい試合内容だった。シュートは入るし、ディフェンスはいいし、速攻はでる。今日はベスト8の試合(準々決勝)。相手は実力ではうちより少し上だと思っていた。ところが試合が始まると、うちのメンバーはみんな好調。前半徐々に点差をひろげ、相手のペースもみだれてきた。前半が終わって20点以上の差ができた。後半もそのまま逃げきった。
 これで準決勝進出だ。次の対戦相手にも勝てる可能性は十分にある。これで夢の決勝進出も夢でなくなった感がある。実は準決勝進出もはじめてなのだが、今回はトーナメントのクジ運に恵まれチャンスなのだ。
 今チームのムードも最高。次の試合も楽しみだ。幸せな一日だった。まだ残っているホームページの作成分さえ気にしなければ・・・
 まぁ、いいか。  好好

2月10日(月) 「探しあてた自分」
 テレビマークしておいた親の目子の目(テレビ朝日)を見た。
「探しあてた自分」〜いじめ・不登校をのりこえて〜
 青山沙織さん・17歳は現在、熊本の自由な校風の高校に通っている。中2の冬、クラスのグループ内の対立から不登校になり、自分の部屋に閉じこもった。親の言葉も耳の中を通過していくだけだった。心では頑張りたくても、身体がついていかなかった。
 教育センターの相談所で、カウンセリングを受け、不登校を経験する仲間を知った。中3の夏、保健室に登校するようになった。両親、保健の先生、個人的に話を聞いてくれた先生、保健室に遊びに来てくれた数人の友達が、一生懸命自分にしてくれたことが今はよくわかったという。

 番組ではいじめ緊急熊本会議によるアンケートを紹介する。
「なぜいじめが起きると思いますか?」選択肢には、子どもの生活・人間関係、学校・授業・教師、家庭・親・育て方、社会・テレビの影響、等に関する項目が並ぶ。
「なぜいじめるのか?」には、ふざけている、相手が嫌いだから、毎日の生活に不満を持っている、思いやりがない、など。

 高校に入学した沙織さんだが、高1の冬、再び保健室登校をしたという。今は放送サークルに入っている。そこには不登校を経験した仲間もいる。いじめについての取材もした。今、沙織さんはいじめの相談にのりたいと考えている。自分の経験から、そう簡単には話してはくれないだろう。本当の理由は言えない(特に親には)。ふれてほしくない。まず心の緊張とり、考え方を前向きにするきっかけにでもなれればと思っている。
 以前にある先生から言われた、前向き・プラス思考という言葉が今少しずつわかってきたと言う。カウンセリングを研究している大学生に会って話を聞いた。そして、最近郵便局へ行き、私書箱開設の申請を出した。今の自分にできるのは、今いじめを受けて悩んでいる小中学生の手紙を受けつけて返事を書くことだと言う。

 自分の部屋に閉じこもっていたとき、自分だけが普通の人と違うことをしているのがとてもつらかった。少しくらい無理しても普通にする方がラクだと思う。いろいろなことを考えてわからなくなると、原点に戻るという。「自分は何をするために生まれてきたのか?」「自分は何をしたいのか?」そういう自分探しをしながら、沙織さんは自分の生きる道を歩き始めたようだ。