
しあわせ日記
まず現実を受け入れることから
「希望がもてない」「希望をもつ考え方ができない」という人は、現実を受け入れることができていないのかもしれません。「こんなことがあっていけない」「信じられない」「許せない」「どうして自分(だけ)がこんな目にあわなければならないのか」というような思いが心の中にあるのではないでしょうか。
そういう人が希望をもつためには、「まず現実を受け入れる」ことが大切です。
ここでの「受け入れる」とは、現実にあることは「ある」と認めることです。ただし、事実や存在を認めるだけで、その価値や正当性を認めることはまた別の問題です。
単に、「こういうことは世の中にあることだ」や「こういう人も世の中にはいる」や「人はそんなふうに感じ・考え・行動することがある」というようなことです。
たとえば、自分の家庭や職場などの環境に問題がある場合、ただ不遇を嘆いていてもつらいだけです。問題がある環境であっても、「現実は現実」と受け入れて、その中で幸せに暮らせるように努力したほうがいいのです。
たとえば、仕事や人間関係の現状に問題があるかもしれません。そのことを苦にしてばかりいるよりも、そういう現状は「現実は現実」と受け入れて、時間をかけて現状を改善する努力と、その現状の中で少しでも幸せに暮らす努力の、少なくとも一方をしたほうがいいでしょう。
たとえば、自分の性格や能力などに問題があるかもしれません。でも、それを理由に幸せになる努力をしないのは、自分のためによくありません。自分に問題がある部分は「現実は現実」と受け入れて、今の自分を活かして幸せに暮らすことを心がけたほうがいいでしょう。自分を改善していこうと考えるのなら、時間をかけて少しずつ自分を変えていく覚悟をしたほうがいいでしょう。
たとえば、過去に大きな挫折やつらい別れがあったかもしれません。過ぎたことをいつまでも嘆いているだけはなかなか立ち直れません。そういう出来事があったという事実は「現実は現実」と受け入れて、これからの幸せを考えたほうが自分のためにいいでしょう。
心の中で現実に逆らっているうちは、つらいし、今後の幸せを考える気もちにもなれないでしょう。現実を受け入れることができれば、つらさは軽くなり、希望も湧いてくるのです。これからの幸せについて考えられるようになるでしょう。
将来は今の現実からつながっているのです。現実を受け入れた上で、そこからスタートして実践できることをしていくしかないのです。
そして、どんな現実であっても、将来の幸せの可能性は自分しだいで広がっていくのです。
今の自分の現実に何か問題があっても、まず現実を受け入れて、これからの自分の幸せを考えていったほうがいいのです。
現実を受け入れるのが難しいこともあるでしょうが、希望をもって幸せに向かうためには「まず現実を受け入れよう」と心がけることが大切なのです。