しあわせ日記
空腹の幸せ
『空腹にまずいものなし』
「腹がへっている時は、何でもうまく食べられるものだ。食べ物の好き嫌いを戒めた言葉」
『空腹は最高の調味料である』という言葉もあります。
反対に、満腹の時には何を食べてもあまり幸せを感じられないでしょう(「甘い物は別腹」というような人もいますが)。
同様に、のどが渇いていると飲み物がよりおいしく感じられ、適度に疲れていると眠るのがより心地よく感じられます。
このようなことを利用して、少し(飢えを)我慢することで、より楽しめることがいろいろあるのではないでしょうか。
たとえば、お腹がすいた時に「次のご飯はおいしいぞ」と考えて間食をしない、スポーツの後に「もうちょっと我慢すれば、あとでビールがおいしいぞ」と水分を控える、など。
自分が今本当に欲している(飢えている)ものがわかれば、それを得ることで強い幸福感を得られるでしょう。
自分が望んでいたことが叶ったのに、あまり幸せを感じられないとしたら、それは自分の心からの望みではなかったのかもしれません。見栄やカッコつけのためだったり、誰か他の人の望みだったり。
幸せになるためには、自分の頭ではなく、自分の心が(もしくは、身体が)欲しているものを求めることが大事でしょう。
時には、飢える経験をしてみるのもいいのではないでしょうか。そうすることで、そのもの(事/人/物)の価値を再認識できれば、より楽しめるようになれるでしょう。
また、そのものが無い時のことを想像してみることで、その大切さがわかれば、それをより味わうことができるでしょう。
自分が過去に飢えた経験がある人は、その時を想い出してみれば、幸せを感じやすくなるでしょう。
幸せを感じにくい人は、飢えた経験がない、空腹の時間がない(ある意味)幸せな人なのかもしれません。