しあわせ日記

  手段と目的

 2月20日が誕生日の志賀直哉(1883年生まれ)の言葉。

 『仕事は目的である。
  仕事をはっきりした目的と思ってやっているやつにとって、
  結果はたいした問題ではない』 志賀直哉

 仕事の目的は人それぞれにいろいろあるでしょう。
 たとえば、収入を得るため(食べていくため/生活のため/家族のため/欲しいものを得るため/やりたいことをやるため/生きていくため)、人の役に立つため、楽しみや喜びを得るため、夢を叶えるため、生きがいのため、自分を育てるため、・・・幸せになるため。
 たとえ仕事の結果(出来栄え/成績/評価/出世など)がよくなかったとしても、自分の目的が果たされているのなら、あまり悩み苦しんだり落ち込んだりしなくていいのではないでしょうか。

 仕事の目的はいろいろあっても、結局、どれも自分の幸せ(幸せになれること/不幸にならないこと)につながるものであると思います。
 実は、人間のしていることはすべて(仕事も、勉強も、恋愛も、結婚も、夢をもつのも、人づきあいも、何かの活動をするのも、・・・)「自分の幸せのため」と考えることもできるのだと思います。

 『幸せをつかみ、幸せを保ち、幸せを取り戻すことが、
  実はすべての行動の隠れた動機である』 ウィリアム・ジェームズ

 別の言い方をすれば、「幸せになるため」が“目的”であって、仕事や愛や夢などはその“手段”なのです。
 ですから、仕事のために不幸になるのも、愛のために不幸になるのも、夢のために不幸になるのも、本来の目的に反することです。

 『食べるために生きるな。生きるために食べよ』というイギリスのことわざがあります。
 手段を行うために生きるのではなく、目的を達成するために手段を行うことが大事なのでしょう。
 そこで、次のように言いたいと思います。

  働くために生きるな。幸せに生きるために働け。
  お金のために生きるな。幸せに生きるためにお金を稼ぎ、使え。
  勉強するために生きるな。幸せに生きるために学べ。
  遊ぶために生きるな。幸せに生きるために遊べ。
  夢の実現のために生きるな。幸せに生きるために夢をもて。
  愛されるために生きるな。幸せに生きるために人を愛せ。
  悩むために生きるな。幸せに生きるためによく考えよ。
  ただ生きるために生きるな。幸せに生きるために生きよ。

 手段として行うことのために、幸せを犠牲にしてしまうのは、本来の目的を忘れていると言えるのではないでしょうか。



   

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