読書日記

  ぶれから戻れる

 PHP12月号の特集は『悩みから抜け出す 心がぶれない生き方』。
 金子稚子さん(編集者・広告制作ディレクター)は、
 人の人生がどんなに移り変わっても、こうして季節は巡る……
 どんなことがあっても、ぶれないこのリズムを感じることができれば、私はまた戻ってこられる、とわかったのです。
 揺れ動くことを前提にする。そして、必ずその揺れから戻ることができると知っている、ということが大切ではないかと思います。
 人生にはいろんなことがあり、状況も移り変わっていくでしょう。
 たとえば、うまくいかないこと、失敗や挫折、人とのトラブル、思わぬ災難、不幸な出来事・・・。
 それによって、状況が悪くなることもあるでしょう。

 でも、状況は変わっても、心はいずれふつうの状態に戻るはずです。
 現実的な目標をもって努力すれば、状況を自分が望む方向に改善することも可能でしょう。
 悪い状況がいつまでも続くわけではないのです。やがて幸せな時もやってくるでしょう。

 一年が、春から夏、夏から秋、秋から冬、そして、冬から春になるように、人生も自然に移り変わっていくのです(『冬来たりなば春遠からじ』シェリー)。
 一日なら、朝から昼、昼から夕、夕から夜、そして、夜から朝になるのです(『朝が来ない夜はない』)。

 そういう自然のリズムがわかれば、自分の人生も必ずぶれから戻るときが来る、と思えるでしょう。そうすれば、明日に希望をもって生きられるのではないでしょうか。



   

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