読書日記

  感動の言葉

 『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(橋本治)より、
 「美しい」は、感動の言葉です。それは、「あ……」とか「お……」という、「美しさを予感する驚きのつぶやき」の後に生まれます。「あ……」とか「お……」という、声にならない驚きが「種」となって、それが芽を出し花を開かせると、「美しい」という言葉になると思っていただいてけっこうです。
 「美しい」というのは感じるものです。
 美しいものと出合った瞬間に、何か(予感)を感じて「あ……」「お……」というような内心のちょっとした驚きから始まるのでしょう。
 そして、その美しさを確認できると、「美しい」という感動の言葉になるのでしょう。

 「美しい」という感じは幸福感の一種だと思います。
 美しいもの(物・人・事)は世の中にたくさんあります。
 ただし、それに気づけるかどうか、美しさを感じられるかどうかは、人によって違います。
 また、美しさをどのくらい味わえるかどうかも大切なことだと思います。

 美しいもの(物・人・事)を「美しい」と感じ、その美しさを十分に味わえるようになるといいでしょう。
 その経験を「幸せだなぁ」と思えるようになると、なおいいのではないでしょうか。



   

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人はなぜ「美しい」がわかるのか』橋本治

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