読書日記

  心を磨く手段

 『魂をゆさぶる禅の名言』(高田明和)より、
 商人は商売を一生懸命にやる、これが禅です。会社員は与えられた仕事に全力を傾ける、これが禅です。仕事を離れた禅などどこにもないのです。
 禅の教え、禅の言葉が日常の行動を支え、心を磨く手段になって初めて意味を持つのです。
 禅はあくまでも、本業を遂行する心を磨くためのものであることを理解していただきたいと思います。
 「禅」といって私が思うのは、仏教の禅宗。
 座禅を通しての禅定(心を安定させる)。
 禅問答・公案等によって物事を深く考える。
 そういう中から生まれた様々な禅の教え・知恵。

 ではなんのための「禅」なのか?
 仕事などの日常の行動を支える心を磨くためのものということです。
 日常生活の中でやることに役立たないようでは価値がないということでしょう。

 日常の行動を支えられるような心を磨くことが大事なのでしょう。
 そのために、禅の教えや言葉を学び、一つ一つ身につけていけるといいのでしょう。
 それによって、人間の本業である“生きる”ことをよりよく(=幸せに)遂行できるようになるといいのではないでしょうか。



   

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