読書日記

  なぜ、ではなく、どうすれば

 『人生を幸福で満たす20の方法』(三宮麻由子)より、
「なぜ、ではなく、どうすれば、と問いなさい」
 なぜ生まれたか、なぜこうなったのか、なぜここなのかとどんなに尋ね続けたところで、人間にはぜったいに行き着けない答えがある。
 ところが、「どうすれば」という質問なら、少なくともある程度明確な答えがある。
 何か問題があると、「なぜ?」とその原因を考えるのがふつうでしょう。
 その原因がわかり、それにちゃんと対処することができれば、解決できる(と思うから)でしょう。

 でも、原因がわかっても、今の自分には何もできないこともあります。
 たとえば、原因がわかっても起こってしまった(過去の)ことは、元に戻すことも無かったことにするのもできません(その経験から何かを学び、今後の対策をすることは可能です)。
 たとえば、それが誰かのせいだとわかっても、人を変えることはまずできないと考えたほうがいいでしょう。
 たとえば、社会や環境のせい、もしくは、自分(の性格や能力)のせいだとわかっても、いずれにしても変えることは極めて大変でしょう。

 自分が「これが原因」と思っても、それが間違っていた場合や原因が他にもある場合には、いくら対処しても解決しないでしょう。
 また、いくら考えても原因がわからないような問題もあるでしょう。

 「なぜ?」と考えても解決しない問題も多いということです(ちゃんと問題解決できるのなら、もちろんそれでいいのですが)。
 そういう場合、「なぜ?」と考えるのをやめて、「どうすれば?」と考えてみるといいのでしょう。
 原因はわからなくても、どうすればいいか思いつくことが何かしらあるのではないでしょうか。
 たとえば、「これ以上、不幸な気もちを続けないように、幸せになる考え方を心がけよう」と努力することで、心が少しでも落ちつくといいでしょう。
 たとえば、「問題があっても(それなりに)幸せに暮らそう」と心がけるのもいいでしょう。

 「なぜ?」と考えて悩ましい時間を長くしてしまうよりも、「どうすれば?」と考えることで今の生活を大切にできるようになるといいのではないでしょうか。



   

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