読書日記

　　ないものは求めない

　ＰＨＰ１０月号の特集は『悩みからの抜け出し方　「心」が人生を変える』。
　枡野俊明さん（徳雄山建功寺住職）は、
　（執着心を減らす方法の）二つ目は、自分にないものは求めないこと。
　人にはそれぞれ得手不得手があります。それが個性に繋がっているのです。人は十人いれば十色、違っていて当たり前なのです。できることもあればできないこともある。どうしてもできないのであれば、別の道を探ることです。
　幸せになるためには、何を求めて生きるかが大事です。
　でも、求めるものが自分に合っていないと、悩み苦しむことが多くなってしまうのでしょう。その一つに執着し続けると、いつまでたっても幸せにはなれません。
　自分に合わないものはあきらめて、別の（自分に合う）ものを求めて生きられるようになるといいのではないでしょうか。

　足りない才能を努力で埋めていくことは大切だと思いますが、元々自分にないものの場合にはできないこともあるでしょう。
　ただし、実際にはやってみなければわからないのだと思います。一所懸命にある程度やってみて、どうしてもできないと思ったらやめればいいのでしょう。
　（ある程度）やらないうちからあきらめてしまうと、“やらなかった後悔”が一生残るのではないでしょうか。

　頑張ればできることでも、つらいだけでぜんぜん楽しめないとしたら、それは自分には合っていないのだと思います。
　一時期につらい思いをするのはしかたがないとしても、それを長く続けるのは幸せにつながらいでしょう。
　ある程度楽しめることが、自分に合っているかどうかの一つの基準だと思います。

　いくら努力しても得られないものを求めるのは不幸の元です。
　どこかで別の道を探す決断をすることが大事なのでしょう。
　あきらめずに、いくつかの道を探せば、きっと自分に合った、自分の幸せにつながる道が見つかるのではないでしょうか。



　　　

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