しあわせ日記

  生活の程度

 「国民生活に関する世論調査」(内閣府)より、
 生活の程度は、世間一般からみて、どうか?
 「上」1.1%、「中の上」12.9%、「中の中」55.7%、「中の下」23.7%、「下」5.4%。
 生活の程度は、世間一般からみて、どうか?
 「上」1.1%、「中の上」12.9%、「中の中」55.7%、「中の下」23.7%、「下」5.4%。
 “生活の程度”とは、何をもって判断するのでしょうか?
 その前に、“世間一般”って?
 自分のまわりの人たち、自分の知っている人たちでしょうか。でなければ、テレビや新聞やネットなどで知った人間たち(のイメージ)でしょうか。
 その人たちの生活からみて、自分の生活はどのくらいの程度に位置するのか?

 回答された皆さんは、どのような基準で判断して、「上」とか「中の上/中/下」とか「下」とか決めたのでしょうか?
 住んでいる場所や家、持っている(高価な)物のような物質的な基準で判断している人は多いと思います。
 生活の中で、着ている物、食べている物、使っている物のような消費的な基準は“生活の程度”に近い気がします。
 旅行などのレジャーや、趣味や遊びなど、やりたいことがどのくらいできているかという基準は生活の満足度にもつながるものでしょう。さらには、生活をどのくらい楽しめているかという基準なら、幸せ度にも近いと思いますが、人の心の中を比較することはできないと思います。
 生活のゆとりを基準に考える人もいるでしょう。たとえば、金銭的なゆとり、時間のゆとり・・・(心のゆとりが大事なのですが、これも比較はできない)。

 また、高ければいい、多ければいいと、一概には言えないこともあると思います。
 たとえば、高くて美味しい食べ物をたくさん食べれるほど生活の程度が高いとは言えないでしょう。健康や美容のためにダイエットをしている人もいるし、健康と長寿のためには小食や粗食がいいと実践している人もいます。

 この調査結果で、日本人には自分の生活は「中の中」だと思う人がいちばん多い、というのはわかります。
 それは「悲観的」でもなく「楽観的」でもなく、冷静でおそらく正しそうな判断なのだと思います。
 また、「中の中」ぐらいに答えておいたほうがいいのではないか、という日本人的な考えもあるような気がします。

 「比較は不幸になる考え方」です。でも、つい人と比べてしまうことはあるでしょう。
 そういう考え方をしてイヤな気もちになったら、早めに気づいて、「こんなふうに考えるのはやめよう」とストップし、「こんなことを考えるより、○○しよう」のように心を切り替えられるようになるといいでしょう。

 自分の生活の中の一つ一つについて、「自分はこれでいい」という基準をもつことで、人と比較しないで、また人や世間にどう思われてもかまわないと思って、自分らしく幸せに暮らせるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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