読書日記

  理性のない人は気にしない

 『心がスーッとなる ブッタの言葉』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 お釈迦様は「理性のある人に批判されないようにがんばりなさい」とおっしゃっています。つまり、理性のある人からどう思われるか、ということだけに気をつけていればよろしいということです。
 この教えをわたしが翻訳するとすれば、「理性のない人にどういわれようが、どう思われようが気にすることはない」ということになります。
 誰でも、多かれ少なかれ人の目を気にして行動しているのだと思います。
 人から「良く思われたい」という思いがあるから、善い行動をしたり、努力して良い人間になれたりする面もあるでしょう。
 ただし、「良く思われたい」という思いが強すぎると、見栄を張ってしまったり無理をしてしまったりします。でも、そんなことは理性のある人にはお見通しであり、かえって逆効果でしょう。
 理性のある人にも良く思われるような、真の善行ができるといいのでしょう。

 人から「悪く思われたくない」という思いがあるから、悪いことをしないように自分を律することができるという面もあると思います。
 ただし、「悪く思われたくない」という思いが強すぎると、相手の誤解を恐れて思うように行動できなくなってしまいます。でも、理性のある人は安易な誤解などしません。自分が善いと信じるのなら、やればいいのです。

 すべての人に「良く思われたい」「悪く思われたくない」と思うと、いろいろと大変でしょう。それに、そんなことは不可能です。世の中には物事を悪く取る人もいるのです。
 だから、「理性のない人(誤解する人/悪く取る人/どうでもいい人)には、どう思われても(何を言われても)いい」。その代わりに、「理性のある人(正しく判断する人/わかってくれる人/大切な人)に、悪く思われない/良く思われるようにしよう」と心がけることができるといいのではないでしょうか。



   

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