読書日記

　　今日なすべきこと

　ＰＨＰ５月号の特集は『くよくよしない人・前向きな人』。
　塩沼亮潤さん（慈眼寺住職）は、
　あるお経にはこう説かれてあります。
　「過去を追うな　未来を願うな　過去はすでに捨てられた　そして未来はまだやってこない　だから現在のことがらを　それがあるところにおいて観察し　揺らぐことなく　動ずることなく　よく見極めて実践せよ　ただ今日なすべきことを熱心になせ」
　“くよくよしない人”になるためには、過ぎたことでくよくよしないことと、未来のことでくよくよしないことが肝心なのでしょう。
　もう一つつけ加えるならば、小さいことでくよくよしないことでしょう。

　過去のことは変えようがなく、未来のことはわかりません。
　いちばん確かなのは現在であり、大切なのは現在のことです。
　幸せを感じられるのは今です。また、今不幸な気もちになるような過去や未来のことをくよくよ考えるのはよくありません。

　現在には、苦しいことや困難なこともあるでしょう。
　それでも、まず現実を受け入れることで、少しでも心を落ちつけて、自分が望む生き方を目指して今なすべきことをすればいいのでしょう。
　今なすべきことに集中することが、過去や未来の悪いことをくよくよ考えるのを予防することにもなるでしょう。

　今後の幸せにつながる“今日なすべきこと”を実践しているのが“前向きな人”と言えるのではないでしょうか。



　　　

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