読書日記

  人生の四つの時期

 『林住期』(五木寛之)より、
 古代インドでは、人生を四つの時期に分けて考えたという。
 「学生期(がくしょうき)」、「家住期(かじゅうき)」、そして、「林住期(りんじゅうき)」と「遊行期(ゆぎょうき)」。

 50歳をはっきりひとつの区切りとして受けとめる必要がある、と私は思う。
 そして、そこから始まる25年、すなわち「林住期」をこそ、真の人生のクライマックスと考えたいのだ。
 人生には節目となるような時が何回かはあり、生き方が大きく変わることがあるでしょう。
 たとえば、学校の入学・卒業、就職、結婚、定年退職、・・・。
 その他にも、自らの意志で生き方を変える人もいるでしょう。

 五木寛之さんはこの本の中で、「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」を各25年と考え、特に「林住期」の生き方を提案されています。
 現在の日本の教育制度や定年退職制度などとはちょっとズレますが、その人なりの人生の転換期があっていいのではないでしょうか。

 50歳からが「林住期」とされていますが、家庭を大切にする「家住期」から子供の自立を機に、生き方を変えるとすれば、50歳前後でもいいのでしょう。
 仕事を続けながらもその後の本格的な「林住期」の生活に向けて準備を始めるのもいいのではないでしょうか。

 今はまだもっと若い人も、人生の後半まで考えておくことで、今を充実して生きるヒントを得られるのではないかと思います。
 「林住期」を考えることが自分の人生設計に少しでも役立つといいのではないでしょうか。



   

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林住期』五木寛之

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