小学校6年のとき、預けられて5年目ですよ。初めて私はばあちゃんに聞きました。「うちって、ひょっとしたら貧乏違う?」5年も気づかなかったということは、その間不幸ではなかったのでしょう。
私の言葉を聞いたばあちゃんは縫い物の手を止め、心底びっくりした顔で「今ごろ気付いたんか!」と。次の瞬間は大声で笑っていました。そしてこんな言葉を残したんです。
「でも、心配せんでええ。貧乏も二通りある。それは明るい貧乏と暗い貧乏。うちは明るい貧乏やし。しかも最近貧乏になったわけじゃないし、先祖代々貧乏や。うちは由緒ある貧乏や。だから自信を持って生きていけ!」
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