読書日記

  ありのままに見る

 『「釈迦」の遺言』(志村武)より、
 私たちは、ものごとをありのままに見られないために、どうしても、目先のことにこだわってしまう。ところが、ものごとをありのままに見ることのできる人は、この世のものを貪り求める気持ちから脱け出ることができる。
 現状に不満を思ったりするのは、「こうであってほしい」のような思いがあって、ありのままに見られないからなのでしょう。
 人(の言葉や行動など)のことでイライラしたりするのは、「人はこうであらねばならない」のような思いがあって、ありのままに見られないからなのでしょう。
 自分(の欠点や弱点など)のことでくよくよしたりするのは、「自分はこうあらねばならない」のような思いがあって、ありのままに見られないからなのでしょう。
 これらの裏側には、何かを求める思いがあり、自分の思い通りにならないことにこだわってしまうのでしょう。

 ものごとをありのままに見られれば、「こういうこともある」「こういう人もいる」「(自分には)こういうところもある」などと静かな心で受け入れられるのでしょう。
 ものごとをありのままに見て、現実を受け入れられるようになれば、求めることはあっても、貪り求める(求めすぎる)ことで不幸な気持ちにならずにすむのではないでしょうか。



   

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「釈迦」の遺言』志村武

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